■WHO、サル痘関連の緊急会議を招集 緊急事態の宣言判断へ [健康ダイジェスト]
世界保健機関(WHO)は23日、世界各国で相次いでいるサル痘への感染について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言するかどうかを判断する緊急会議を開きます。同機関が14日、発表しました。
国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態は、WHOが出す最高レベルの警告。現在、新型コロナと小児まひに限って適用されています。テドロス・アダノム事務局長はこの日、記者会見で「サル痘の流行は異常であり、懸念される」とし、「国際保健規約によりこれが緊急事態に該当するかを評価するために緊急会議を招集することにした」と明らかにしました。
サル痘の発生は、数カ月前までアフリカ西部・中部にほぼ限定されていました。だが、テドロス氏によると、今年に入りWHOに報告された感染例は39カ国で1600件、疑い例も1500件に上り、うち32カ国では最近発生しました。
死者は、サル痘が以前から流行していた国では72人が報告されていますが、それ以外の国では出ていません。ただ、ブラジルでサル痘に関連した死者が出たという情報を検証中といいます。
ヨーロッパ連合(EU)はこの日、サル痘にも効果があるとされる天然痘ワクチン約11万回分の購入を発表しましたが、テドロス事務局長はサル痘対策での集団予防接種は推奨しないと説明。理由として、天然痘ワクチンはサル痘に対して一定の効果が期待できるものの、臨床データが少なく、供給も限られていると指摘しました。
2022年6月15日(水)
国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態は、WHOが出す最高レベルの警告。現在、新型コロナと小児まひに限って適用されています。テドロス・アダノム事務局長はこの日、記者会見で「サル痘の流行は異常であり、懸念される」とし、「国際保健規約によりこれが緊急事態に該当するかを評価するために緊急会議を招集することにした」と明らかにしました。
サル痘の発生は、数カ月前までアフリカ西部・中部にほぼ限定されていました。だが、テドロス氏によると、今年に入りWHOに報告された感染例は39カ国で1600件、疑い例も1500件に上り、うち32カ国では最近発生しました。
死者は、サル痘が以前から流行していた国では72人が報告されていますが、それ以外の国では出ていません。ただ、ブラジルでサル痘に関連した死者が出たという情報を検証中といいます。
ヨーロッパ連合(EU)はこの日、サル痘にも効果があるとされる天然痘ワクチン約11万回分の購入を発表しましたが、テドロス事務局長はサル痘対策での集団予防接種は推奨しないと説明。理由として、天然痘ワクチンはサル痘に対して一定の効果が期待できるものの、臨床データが少なく、供給も限られていると指摘しました。
2022年6月15日(水)
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