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■アメリカ、乳幼児への新型コロナワクチン接種開始 大統領「歴史的な節目だ」 [健康ダイジェスト]

 アメリカで21日、生後6カ月以降の乳幼児を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。
 乳幼児が感染した場合のリスクは成人ほど高くないものの、流行規模が大きいことから、アメリカではこれまでに0~4歳の500人近くが死亡、4万5000人以上が入院。死亡・入院例の多くは、ワクチン接種によって防げた可能性があります。
 この日接種を受けた子供の多くは、新型コロナウイルスの流行中に生まれたため、規制のある生活しか知りません。テキサス州ヒューストンで、3歳の息子と生後10カ月の赤ちゃんの接種のために夫とともに小児病院を訪れた女性は、「これで普通の子供時代が送れるようになる。とてもうれしい」と語りました。
 ジョー・バイデン大統領は21日、新型コロナウイルスワクチンの生後6カ月以上の乳幼児への使用が認められたのを受けて、ワシントン市内のクリニックを視察。記者団に対し「(コロナとの闘いで)初めてほぼすべてのアメリカ人がワクチンを接種できるようになった。歴史的な節目だ」と成果を強調しました。
 アメリカでは、ワクチンへの懐疑論が根強く、アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、2回の接種を終えた人は66・8%にとどまっています。バイデン大統領は「ワクチンを接種しよう。議員らは、子供に接種を受けさせたい親をじゃましてはいけない」と呼び掛けました。
 CDCによると、21日時点の新型コロナウイルスによるアメリカ国内の死者数は100万人を超え、感染者の累計は8600万人以上。

 2022年6月22日(水)

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