■サル痘感染者、53カ国5322人に上る ＷＨＯ発表

　世界保健機関（ＷＨＯ）は５日、天然痘に似た症状の感染症「サル痘」について、今年に入って検査で感染が確認された人数が累計で5322人に上ったと発表しました。85％はヨーロッパで確認されています。
　サル痘の従来の流行地域はアフリカ中部・西部ですが、５月上旬からほかの地域でも感染が急増しました。
　ＷＨＯのファデラ・シャイーブ報道官はジュネーブでの記者会見で、「今年１月１日から６月30日までで、5322人の感染が検査で確認され、１人が死亡した」と述べました。
　ＷＨＯは６月22日に累計の感染者が3413人と発表しており、８日間で56％増加した計算になります。
　シャイーブ報道官は53カ国で感染が確認されているとし、「全体の85％がヨーロッパで、これにアフリカ大陸、アメリカ大陸、東地中海地域、太平洋地域が続く」と説明しました。また、「さらなる感染を食い止めるため、サル痘に特段の注意を払うよう引き続き各国に要請する」と呼び掛けました。

　２０２２年７月６日（水）

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