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■ファイザー、厚労省にオミクロン型対応ワクチンの承認申請 [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬大手ファイザーの日本法人は8日、ドイツのビオンテックと開発するオミクロン型対応の新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省に承認申請したと発表しました。対象は12歳以上で、オミクロン型対応のワクチンの承認申請は国内では初めてです。
 ファイザーの日本法人の発表によりますと、厚生労働省に8日、承認申請したのはオミクロン型のうち、今年初めごろに広がった「BA・1」と、従来の新型コロナウイルスの2種類に対応する「2価ワクチン」というタイプのワクチンで、対象年齢は12歳以上としています。
 それぞれのウイルスに対応する、人工的に作った遺伝物質の「メッセンジャーRNA(mRNA)」が含まれ、体内で新型コロナウイルスの表面にある突起「スパイクタンパク質」を作り出すことで、免疫の働きを呼び起こします。
 今年6月、ファイザーは、56歳以上の1200人余りが参加した臨床試験で、この2価ワクチンを接種した場合、従来型のワクチンを接種した場合と比べて「BA・1」に対応するウイルスの働きを抑える中和抗体の値が、大幅に上昇したと発表しています。
 この2価ワクチンについて、ファイザーは7月、欧州医薬品庁(EMA)に対し、承認申請を行っています。
 アメリカのモデルナの日本法人も、オミクロン型対応の2価ワクチンを週内にも厚労省に申請する見込みです。

 2022年8月9日(火)

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