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■新型インフルで呼吸器障害の子供に、ステロイド薬が有効 [健康ダイジェスト]

 新型の豚インフルエンザによる呼吸器障害の子供の治療に、ステロイド薬が有効であることがわかりました。日本小児アレルギー学会と日本小児科学会が小児の入院患者862人を調査した結果で、盛岡市で開催中の小児科学会で25日、公表されます。
 ステロイド薬は小児の症状を悪化させ、特にぜんそくの子供でその可能性が高いのではと心配する声がありましたが、臨床で効果を確認できました。
 全国61病院に昨年12月25日までに入院した19歳以下の患者862人、平均年齢約7歳を対象に調査、分析。肺炎など呼吸器障害が原因で入院した489人のうちステロイド薬が使われたのは7割の340人で、このうちぜんそくの子供の231人では18パーセントで著しく効果があり、74パーセントで有効だと評価されました。持病のない子供109人でも85パーセントに著しく効果あり、ないし有効と評価されました。死亡例はありませんでした。
 調査をまとめた荏原病院(東京都)の松井猛彦小児科部長は、「これだけ大勢の患者を調べたのは初めて。今後の治療の参考にしてもらいたい」と話しています。
 なお、今回の調査対象の3分の2が男児でした。理由は不明ながら、新型インフル脳症でも男児が重症化しやすいとみられ、厚生労働省研究班の報告でも、15歳未満の脳症の子供では男児5対女児3で多くなっています。季節性インフルの脳症では、男児は約1割多い程度だとされます。
 ステロイド薬は、ぜんそく治療の最も基本となる薬剤。強い発作を抑える発作治療薬にも、発作を起こさないようにする長期管理薬にも使われます。使い方には内服、注射による全身投与と、吸入による気道局所への投与があります。全身投与は発作治療と長期管理に使われる場合があり、局所への吸入は長期管理に使われます。

 2010年4月25日(日)




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