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■本人の口頭意思で臓器移植 5病院で移植手術を実施 [健康ダイジェスト]

 関東地方の病院で交通事故のため脳死状態になり、改正臓器移植法に基づいて家族の承諾で初めて脳死と判定された20歳代の男性から10日未明、心臓などの臓器が摘出されました。臓器は国立循環器病研究センター(大阪府)など5病院に搬送され、順次移植手術が行われています。
 日本臓器移植ネットワークによると、臓器提供者の男性は家族で臓器移植関連のテレビ番組を見ていた際に、口頭で臓器の提供意思を示し、家族はその意思を尊重したといいます。
 家族の承諾だけで脳死判定と臓器提供ができるとした改正臓器移植法が7月17日に全面施行されて以来、初の適用例。脳死での臓器提供者は1月下旬を最後に現れていませんでしたが、改正法施行後わずか約3週間余りでの提供申し出となりました。
 男性が搬送されていた関東地方の病院には、9日夜から移植先の医師が集合。摘出手術は10日午前3時14分から始まり、同6時までに終了しました。最初に摘出された心臓は、病院近くのヘリポートから千葉市の消防ヘリを使って羽田空港へ運ばれ、チャーター機で伊丹空港へ。その後、車で国立循環器病研究センターへ運ばれました。そのほかの臓器も、飛行機や車などでそれぞれの病院へ運ばれていきました。
 移植ネットによると、心臓は国立循環器病研究センターで拡張相の肥大型心筋症の20歳代男性へ移植されるほか、両肺は岡山大病院でびまん性汎細気管支炎の20歳代男性、肝臓は東京大病院でC型ウイルス性肝硬変の60歳代女性、一方の腎臓と膵臓は藤田保健衛生大病院(愛知県)で1型糖尿病の50歳代女性、もう一方の腎臓は群馬大病院で低形成腎の10歳代男性に、それぞれ移植されます。
 小腸は医学的理由で断念し、眼球の提供先は今後決められます。

 2010年8月10日(火)

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