SSブログ

■高齢者の入院患者は2パーセント減 外来患者は過去最多 [健康ダイジェスト]

 65歳以上の高齢者の1日当たりの推計入院患者数は2011年に91万4900人となり、2008年の前回調査から2パーセント減ったことが、厚生労働省の患者調査でわかりました。
 入院患者の総数も、前回より減少しました。一方で、高齢者の外来患者は過去最多となっており、入院から外来や在宅医療へのシフトが鮮明になった形。
 入院患者の減少について、厚労省は「新薬開発や医療技術の向上を背景に、可能になった通院治療が増えていることなどが挙げられる」と説明しています。高齢化社会を受け、入院患者を抑えて在宅医療を促す同省の政策も影響したとみられます。
 患者調査は3年ごとに実施。2011年10月の指定した1日に無作為抽出した全国1万3423カ所の医療機関に入院、通院した約233万5000人を基に、全国の推計値を算出しました。東日本大震災で被害を受けた宮城県の3市2町と福島県は除きました。
 入院患者の総数は134万1000人で、前回から5万1400人減少しました。年齢層別では、80~84歳が最多の18万9500人で、75~79歳が17万6100人、85~89歳が15万8300人と続きました。65歳以上が全体の68パーセントを占めましたが、前回の93万1400人から1万6500人減少しました。
 外来患者の総数は前回より51万7000人多い726万500人。特に65歳以上が同8パーセント増の332万9900人で、過去最多となりました。
 一方、2011年9月に医療機関(病院及び診療所)から退院した推計患者の平均在院日数は32・8日となり、前回の35・6日から2・8日短縮しました。病院は都道府県で差がみられ、最長は高知の54・7日、最短は神奈川の25・5日。主に四国や九州で長くなる傾向は前回と変わりませんでした。
 また、患者調査によると、うつ病を含む「気分障害」の推計患者数は95万8000人となり、現在の形での統計がある1996年以降、初めて減少しました。
 気分障害で入院したり、医療機関を外来で受診したりした患者数は1996年が43万3000人、1999年も44万1000人とほぼ横ばいでしたが、2002年は71万1000人に急増。前回の2008年調査では104万1000人で、初めて100万人を超えていました。
 主な傷病の推計患者数は、「悪性新生物」が152万6000人、「糖尿病」が270万人、「高脂血症」が188万6000人、「高血圧性疾患」が906万7000人、「心疾患(高血圧性のものを除く)」が161万2000人、「脳血管疾患」が123万5000人となっています。

 2012年12月1日(土)




nice!(12)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 12

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0