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■鳥インフル、中国からの帰国者に注意を呼び掛け 野鳥の調査も強化 [健康ダイジェスト]

 中国からの帰国者に鳥インフルエンザへの注意を呼び掛けるため、厚生労働省は、帰国後10日間は毎日体温を測ることなどを求めるチラシを作り、19日から全国の空港や港の検疫所で配布を始めました。
 中国各地で、H7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染者が相次いで確認され、これまでに死者17人を含む計88人に及んでいます。
 このため厚労省は、中国からの帰国者に対して、帰国後10日間は健康状態に注意するよう呼び掛けるチラシを作り、全国の空港や港の検疫所の本所、支所、出張所の計110カ所で配布を始めました。
 チラシは日本語と中国語で記され、毎日体温を測って発熱がないかどうかを確認し、症状が出た場合は、最寄りの保健所に中国に滞在していたと電話で伝えた上で、受診する医療機関や注意点について相談することなどを求めています。
 今の時点では、人から人への感染は確認されていませんが、せきなどの症状が出たら念のためマスクを着用することも求めています。
 厚労省は検疫所のホームページでも、海外に出掛ける人に向けて、鳥インフルエンザの流行状況に関する情報を載せ、注意を呼び掛けています。
 一方、中国でH7N9型のウイルスが初めて野生のハトから検出されたことを受けて、環境省は、日本国内への影響を未然に防ぐため、野鳥の調査を強化することになりました。
 中国では約80カ所の野鳥の生息地を調査したところ、今月16日になって、野鳥としては初めて江蘇省南京市で野生のハトからウイルスが検出されました。日本国内では、これまでの調査で野鳥からウイルスは見付かっていません。
 環境省によりますと、春に中国から日本に渡ってくる可能性があるシギ・チドリ類とサギ類について、通常は原則として10羽以上死んでいた場合に、ふんを採取するなどしてウイルスが含まれていないか確認していますが、今後は生きている個体を捕獲して調べることにしています。
 また、一般的に中国からの飛来がないとされている、飛行距離の長いハト類のキジバトについても、念のため調査の対象に加えることにしています。
 環境省は、「今の時期は野鳥によって日本へウイルスが持ち込まれる可能性は低いと考えている。ただ、心配する声が多く、念のため調査を強化する」としていて、近く海沿いの地域などを中心に調査を始めることにしています。

 2013年4月19日(金)




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