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■中国、鳥インフルH7N9型ワクチン株を開発 感染拡大防止につながる可能性 [健康ダイジェスト]

 中国中央テレビによると、中国浙江省の浙江大学医学院付属第1病院と香港大学などは26日までに、鳥インフルエンザH7N9型ウイルスのワクチン製造に必要なワクチン株の開発に成功しました。
 今後、実際にワクチンが生産されれば、感染拡大防止につながる可能性があります。
 H7N9型ウイルスへの感染を巡っては、8月10日に広東省恵州に住む51歳の女性の感染が判明して以降、約2カ月報告されていませんでしたが、10月15日と23日に浙江省で相次いで新たな感染が確認されました。
 10月15日に浙江省衛生庁から報告された患者は、紹興市に住む35歳の会社従業員の男性で、8日から病院にかかっています。次いで23日に報告された患者は、嘉興市に住む67歳の農家の男性で、16日に病院にかかりました。いずれも重症で、病院側が積極的に救命治療に当たっているとされます。
 H7N9型ウイルスが初めて人に感染したことが明らかになった3月31日以降、感染者は上海市や安徽省など中国本土の2市10省と台湾で少なくとも138人に上り、うち45人が死亡しています。
 8月に世界保健機関(WHO)の専門家が上海での会議で、秋から冬にかけてH7N9型が再び活性化し、再流行する懸念を示していました。WHOの専門家によると、生きたままの鳥を食用として売る家禽(かきん)市場が感染源とみて閉鎖を求めていますが、衛生当局の監視の目を逃れる露天商が後を絶たないといいます。
 秋以降は風邪の患者が増えるため、病院受診により感染が発覚するケースが増える可能性があります。
 一方、日本では厚生労働省が9月2日に、H7N9型ウイルスのワクチン開発を進める方針を決めており、将来、大流行した場合に備え、試験的に作って安全性や効果を確かめることにしました。
 ワクチンのもとになるウイルス株は8月下旬からメーカーに提供しており、早ければ年内にも試験用のワクチンを作り、年明けに動物実験を始める見込みです。
 H7N9型は現時点では、鳥から人に感染しても、人から人への感染は限定的。ただ、国立感染症研究所は「ウイルスが人に感染しやすく変化して、新型インフルエンザになる可能性は否定できない」と指摘しています。

 2013年10月26日(土)




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