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■ブラジルでのW杯観戦前に黄熱の予防接種を 厚労省が推奨 [健康ダイジェスト]

 今年6月12日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会まで、12日であと3カ月となります。
 一部の試合会場がある地域では、蚊が媒介する黄熱(おうねつ)に感染する恐れがあることから、厚生労働省は、観戦や観光などのため現地を訪れる人に事前に予防接種を受けるよう呼び掛けています。
 黄熱の日本国内での発症例は近年ありませんが、蚊がウイルスを媒介して感染から数日で発症し、発熱や寒気、頭痛などの症状が出て死亡することもあります。
 世界保健機関(WHO)によると、中南米や熱帯アフリカなど44カ国で流行し、死者は年3万人と推計されています。
 ブラジルでは、入国する際に予防接種国際証明書(イエローカード)は求められていないものの、WHOでは、サンパウロなど沿岸の一部地域を除く流行地域に渡航する場合には予防接種を推奨しています。
 厚労省によると、6月24日(現地時間)に日本とコロンビアとの試合が予定されるクイアバが流行地域に含まれます。14日にコートジボワールとの試合が予定されるレシフェ、19日にギリシャ戦が予定されるナタールは対象外。ブラジルから他国へ向かう場合、予防接種国際証明書がないと入国できないこともあります。
 また厚労省は、黄熱以外にも、日本に常在しない疾患や発生がまれな疾患がブラジルで発生していることから、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病などの予防接種も併せて勧めています。これら複数のワクチンを接種する場合、数カ月かかる場合もあるため、早めの予防接種が推奨されています。
 黄熱の予防接種の料金は約1万円で、全国の合わせて26の検疫所と医療機関で、事前予約の上、予防接種が受けられます。
 十分な免疫が得られるまで10日ほどかかるということで、アレルギーの体質がある人や妊娠中の女性などは接種できない場合があるということです。また、生ワクチンのため接種後4週間はほかのワクチンを接種できません。予防接種国際証明書は接種の10日後から10年間有効。
 厚生労働省の中嶋建介感染症情報管理室長は、「大会の直前は予約が混み合う可能性があるので、安心して試合を観戦できるよう早めの接種を心掛けてほしい」と話しています。
 黄熱の予防接種が受けられる国内の合わせて26の検疫所と医療機関は以下です。
 ▽北海道では、小樽検疫所、千歳空港検疫所支所。▽東北地方では、国立病院機構仙台医療センター、国立病院機構盛岡病院。
 ▽関東甲信越地方では、日本医科大学成田国際空港クリニック、国立国際医療研究センター病院、東京検疫所、東京医科大学病院、日本検疫衛生協会東京診療所、日本検疫衛生協会横浜診療所、横浜検疫所、新潟検疫所。
 ▽中部地方では、名古屋検疫所、中部空港検疫所支所。▽関西地方では、大阪検疫所、高槻予防接種センター、関西空港検疫所、神戸検疫所。▽中国地方では、広島検疫所。▽四国では、広島検疫所高知出張所。▽九州・沖縄では、福岡検疫所、福岡空港検疫所支所、門司検疫所支所、長崎検疫所支所、鹿児島検疫所支所、那覇検疫所。
 なお、厚労省はブラジルへの渡航注意事項を検疫所(FORTH)のホームページ(http://www.forth.go.jp)に掲載しています。

 2014年3月12日(水)




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