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■水痘ワクチン、10月1日から無料の定期予防接種に [健康ダイジェスト]

 乳幼児を中心に毎年、推計100万人が感染する水痘(水ぼうそう)のワクチンが、10月1日から無料で接種できる定期予防接種となり、各地の小児科で子どもたちがワクチンの接種を受けました。
 水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症です。せきやくしゃみによる飛沫感染・空気感染と、水疱から出てきたウィルスに触れる接触感染で移り、集団感染が多くみられます。感染力の最も強い感染症の一つで、発熱と前後して小さな水ぶくれが全身に出ます。治っていく時には、かさぶたとなり自然にとれるものの、かゆみが強く、痕が残ることもあります。
 子供の有り触れた病気と思われていますが、0歳児や大人が感染すると重症化することがあります。ワクチンは30年近く前からありましたが、接種率が低く、毎年、乳幼児を中心に推計100万人が感染、4000人が入院し、20人前後が死亡する状況が続いています。
 1日から法律に基づく定期接種になったことで、1歳から2歳の子どもは3カ月以上の間隔で2回、また来年3月までは3歳から4歳の子どもも1回、無料でワクチンの接種を受けられるようになりました。ただし、水痘にかかったことがある子供は、対象外となります。
 東京都内の診療所には1日の午前中、6組の親子が訪れ、接種を受けていました。
 このうち1歳の女の子の母親は、「無料になるのを待っていました。これまでさまざまなワクチンにずいぶんお金がかかったので助かります」と話していました。
 水痘のワクチンは、1回の接種では20パーセントの人が感染してしまい、症状が軽くなるためかえって周囲にウイルスを広げることがあり、2回の接種を徹底することが重要だということです。
 日本小児科医会の松平隆光会長は、「定期接種の対象者はもちろん、3歳以上の子どもや大人で水ぼうそうにかかったことのない人も、自費にはなるが病気を予防するために2回接種を受けてほしい」と話しています。

 2014年10月2日(木)

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