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■バランスのよい食事で、脳血管疾患ならリスク2割減 大規模調査で裏付け [健康ダイジェスト]

 バランスのよい食事を取る人は、悪い人に比べて脳の病気で亡くなるリスクが2割下がるとの調査結果を国立がん研究センターと国立国際医療研究センターの研究チームがまとめ、イギリスの医学誌に23日発表しました。
 バランスを取りながら、魚や肉、大豆などの主菜を食べる人ほど、リスクを下げる傾向が高かったといいます。
 10都府県の40~69歳の男女約7万9600人を平均で約15年間追跡し、その間に死亡した人と食事のバランスとの関連を調べました。魚や肉を食べる量が多いほど脳の病気のリスクが下がることは国内外の論文で示されていましたが、その結果を大規模調査でも裏付ける形となりました。
 過去1年間の食事について、約150の質問に回答してもらい、食事のバランスがどれだけ取れているかを点数化。「主食(ご飯、パン、麺)」「副菜(野菜、キノコ、芋、海藻料理)」「主菜(肉、魚、卵、大豆料理)」「牛乳・乳製品」「果物」など7項目に分け、摂取量に応じて点数を付けました。最高は各10点で、70点が満点となります。
 平均点は47・4点で、点数ごとに4つのグループに分類。最も点数の低い食事バランスの悪いグループ(平均34・2点)を1とした場合、最も点数の高いグループ(同60・3点)は脳梗塞(こうそく)や脳出血など脳血管の病気で亡くなるリスクが0・78でした。循環器の病気で亡くなるリスクは0・74で、がんなども含めた病気全体で亡くなるリスクは0・85でした。
 7項目ごとに分析したところ、「主菜」の点数が高い人ほど脳血管の病気の死亡リスクが低く、野菜などの「副菜」や「果物」の点数が高い人ほど、循環器の病気の死亡リスクが低くなりました。
 解析をした国立国際医療研究センターの黒谷佳代・上級研究員(栄養疫学)は、「(2005年に厚生労働省などがつくった)国の食事バランスガイドを参考にして、不足しがちな野菜や果物を積極的に取り、肉などは適切な量を取るなどバランスのよい食生活を心掛けてほしい」と話しています。
 食事バランスガイドで示す料理の分量(1日分)は、主食(ご飯、パン、麺)…ご飯中盛り4杯程度、副菜(野菜、キノコ、芋、海藻料理)…野菜料理5皿程度、主菜(肉、魚、卵、大豆料理)…3皿程度、牛乳・乳製品…牛乳なら1本程度、果物…ミカンなら2個程度。

 2016年3月23日(水)




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