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■幼児期の外遊びで体力向上、育児世代は体力が低落 スポーツ庁2016年度調査 [健康ダイジェスト]

 体育の日の9日に合わせ、スポーツ庁が発表した「体力・運動能力調査」で、幼児期によく外遊びをしていた子供ほど小学校に入ってからも体力があることが、明らかになりました。同庁は「幼児期に体を動かすことは、小学校での運動やスポーツの習慣につながっている」とみています。
 調査は国民全体の基本的な体力や運動能力の状況を把握し、政策に反映させるため毎年実施しており、今回は2016年5月~10月、6歳から79歳まで約6万4600人が受けました。
 小学生(6~11歳)については、入学前の外遊びの頻度と今の体力の関係を初めて調査。その結果、例えば外遊びが「週6日以上」だった10歳女子は50メートル走や握力などの体力テストの合計点が59・1点で、「週1日以下」だった10歳女子より8点ほど高くなりました。10歳男子でも「週6日以上」の層は、体力テストの点数が「週1日以下」の層より5点ほど高くなりました。
 入学前の外遊びの頻度を男女で比べると、「週6日以上」はいずれの年齢でも男子のほうが女子より数ポイント高くなりました。育て方の影響などで、男女の運動習慣の差が幼いころから現れているといえそうです。 
 一方、30歳代後半女性については、握力や上体起こしなどの体力テストの合計点が、現行調査が始まった1998年度以降で過去最低となったことが、明らかになりました。育児で忙しい世代や働き盛りの運動離れが、背景にあるとみられます。
 調査結果によると、成人(20~64歳)の合計点(60点満点)では、30歳代後半から40歳代前半の男性、30歳代前半から40歳代後半の女性を除き、おおむね横ばいか向上傾向を示しました。このうち35~39歳の女性の合計点は35・48点で、これまで最も低かった2012年度の35・77点を下回りました。1998〜2003年度までは37点台で推移していたが、それ以降は低落傾向にあります。
 逆に、高齢者(65~79歳)の合計点は上昇傾向にあり、特に75~79歳の女性は35・45点で、3年連続で過去最高を更新しました。1998年度からは6点近く上がっており、体力と運動能力の確実な増進が確認されました。
 青少年(6~19歳)の合計点では、ほとんどの年代で緩やかな向上傾向を示しましたが、項目別では男性の握力と男女のボール投げが依然低下傾向にありました。特に19歳男性の握力は、1998年度以降で過去最低の41・65キロで、ピークから3キロ以上落ちていました。
 また、20~79歳に運動やスポーツによるストレス解消の効果を尋ねたところ、いずれの年代も9割程度が「大いに感じる」「まあ感じる」と答えました。週1日以上の運動をしている人は、していない人よりもストレス解消効果を「大いに感じる」と答える割合も高くなりました。
 スポーツ庁は、「ストレス解消や充実した生活のためには、運動する習慣が重要だと考えている。多くの人に運動してもらえるような政策に積極的に取り組んでいきたい」としています。

 2017年10月8日(日)

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