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■再使用禁止の使い捨て医療機器、患者1600人に使い回し 大阪市立大病院 [健康ダイジェスト]

 再使用が禁じられている使い捨て用の医療機器を、大阪市立大学医学部附属病院(大阪市阿倍野区)が滅菌処理して再使用していた問題で、同病院は20日、調査結果を公表し、外科手術や歯の治療などを受けた患者約1600人に機器の使い回しをしていたと明らかにしました。
 健康被害を訴えている人はいないといいます。
 同病院によると、2015年8月から今年8月にかけて、骨に穴を開ける「ドリルバー」42種類のほか、骨を切断する「ブレード」7種類、手術時に血管を挟むチタン脳動脈瘤(りゅう)クリップ53種類を洗浄、滅菌し、整形外科や耳鼻咽喉科など7診療科の患者84人に再使用していました。
 このほか、2015年10月に開設された歯科口腔(こうくう)外科で、歯の研磨や虫歯治療に使うシリコーン製の器材4種類について、1531人に使い回しがありました。
 厚生労働省は2004年以降、感染防止の観点から使い捨ての医療機器を再使用しないよう都道府県に通知していましが、大阪市立大病院は「(滅菌して再使用していた)過去の運用を改めていないケースがあった」と説明しています。
 今年8月29日に兵庫医科大学病院(兵庫県西宮市)での医療機器の再使用が発覚したのを受け、大阪市立大病院は院内調査をしていました。
 兵庫医科大病院は、昨年12月から今年7月にかけて、整形外科と脳神経外科の手術で計130人(135件)に再使用し、近畿厚生局と西宮市保健所から不適切な使用などと指導を受けたといいます。
 同病院によると、再使用していたのは、骨に穴を開ける際に使う「ドリルバー」4種類。昨年11月、医療機器を洗浄する手術センター中央滅菌室の女性看護師が「適切な洗浄・滅菌をすれば、再使用も可能では」と提案しました。同室は洗浄テストの結果、安全性が確認できたと判断。医療安全管理部など関係部署に相談することなく、翌12月から再使用を始めたといいます。
 兵庫医科大病院は対象の患者におわびの文書を郵送し、専用の電話窓口0120・456・613(平日午前9時~午後4時45分)を設置しました。感染症など患者の健康被害は確認されていないものの、手術後1年間は経過観察を行うといいます。

 2017年10月21日(土)

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