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■iPS細胞の作製技術、九州大から独占的実施権を取得 タカラバイオ [健康ダイジェスト]

 タカラバイオ(滋賀県草津市)は19日、九州大学が特許を持つ高品質なiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製技術について、同大から独占的実施権を取得しました。
 同社は創薬などに活用されるiPS細胞などの需要を見込んで、細胞の受託作製事業を強化しています。九州大が保有する高度な技術を囲い込み、競争力を高めます。
 権利取得の金額は明らかにしていません。この作製技術は、iPS細胞を作製する際に使う「ベクター」と呼ばれる遺伝子の運び手に、病原性と伝染性をなくした麻疹ウイルスを使います。
 導入した遺伝子が細胞内の染色体に組み込まれないため、iPS細胞ががん化するリスクを抑えられるといいます。さらに、複数の遺伝子を入れられる利点があり、特に血液から採取する免疫細胞や造血幹細胞などに効率よく遺伝子を導入できるといいます。
 現在は作製の成功率が0・1%以下と低いため、ほかのベクターと同様の0・1~1%に向上させようと、発明者で九州大の元研究者である東京大学医科学研究所の谷憲三朗特任教授、国立感染症研究所の竹田誠部長らと共同研究を進めています。
 タカラバイオ広報・IR部は、「新しいベクターは遺伝子医療や再生医療分野の注目技術の一つ。大量製造法などの開発を進め、実用化したい」としています。
 タカラバイオは、滋賀県草津市の拠点に製造受託や開発支援に必要な細胞の培養・加工事業を集約、細胞作製の関連事業を強化しています。

 2017年10月22日(日)

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