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■ES細胞で初の治験申請、肝臓病の乳児に移植 成育医療研究センター [健康ダイジェスト]

 国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は、ES細胞(胚性幹細胞)から作製した肝細胞を、生まれ付き重い肝臓病のある乳児に移植する医師主導の治験(臨床試験)を国に申請しました。申請は3月28日付け。
 体外受精で作成された受精後5~7日の受精卵から一部の細胞を取り出し、培養して作るES細胞を使った国内での人を対象にした研究は初めてで、世界的にも肝臓への移植は初めて。安全性と有効性を検証し、肝臓の再生医療製品の開発につなげる方針です。
 治験対象は、肝臓で特定の酵素が働かないため、毒性のあるアンモニアが分解されずに血液中にたまる「尿素サイクル異常症」の乳児。肝臓移植が根本的な治療ですが、肝臓の大きさから生後3カ月以降でなければ行えず、それまでに亡くなってしまうケースもあります。
 計画では、来年までに5人の乳児を対象に、ES細胞から作製した正常な肝細胞を、肝臓につながる腹部の血管に注入します。体調が安定したら肝臓移植を行います。この時に摘出した肝臓を調べ、移植した肝細胞が定着して機能したか検証します。
 治験責任者の福田晃也・国立成育医療研究センター移植外科医長は、「有効性と安全性を確認できれば、急性肝不全など他の病気の治療に拡大したい」と話しています。

 2018年4月1日(日)

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