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■ギラン・バレー症候群、免疫抑制の薬で重症患者の7割が回復 千葉大学病院など [健康ダイジェスト]

 手や足の筋力が急激に低下し後遺症が残ることもある「ギラン・バレー症候群」の治療で、従来の方法に加えて免疫の働きを抑えるとされている薬を投与すると重症患者の74%が回復したという研究結果を千葉大学病院などがまとめました。
 ギラン・バレー症候群は、風邪や下痢など感染症の症状が出た後、急激に手足の筋力が低下する病気で、重症の場合は呼吸不全を起こすケースもあります。細菌やウイルスに感染したことを切っ掛けにして、体内で作られた抗体が誤って自分の神経を攻撃することが原因とみられ、国内では年間1400人ほどが発症しています。
 症状が治まれば再発は少ないものの、血液製剤などを投与する従来の治療法では患者の20%ほどにまひや感覚の低下などの後遺症があり、発症直後に神経へのダメージをいかに抑えるかが課題となっていました。
 千葉大学医学部附属病院など全国13の医療機関で作る研究チームは、発症から2週間以内の歩けない重症患者34人を対象に、従来の治療法に加えて「エクリズマブ」という薬を投与した際の効果を調べる臨床試験を行いました。
 エクリズマブには免疫機能の一部を抑制する効果があるとされ、半年後には、投与した患者の74%が走れるようになり、ほぼ後遺症がなかったということです。
 千葉大学医学部附属病院の桑原聡教授は、「新たな治療法の可能性を確認できた。さらに研究を進めて、実際に医療の現場で薬が利用できるようにしたい」と話しています。

 2018年4月24日(火)

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