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■がん免疫薬「オプジーボ」、5カ月以上作用が継続 併用薬選びや副作用減少が容易に [健康ダイジェスト]

 今年のノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった、京都大学特別教授の本庶佑(ほんじょ・たすく)氏の研究を基に開発されたがん免疫薬「オプジーボ」について、投与すると5カ月以上作用が継続することが大阪大学などの研究でわかり、使用方法の改良などにつなげたいとしています。
 本庶氏の研究成果を基に小野薬品工業が実用化したオプジーボは、保険診療の対象となるがんが急速に増えています。ほかの抗がん剤と一緒に投与すると効果が高まるとされますが、患者の特徴に合わせて抗がん剤を選ぶ技術は確立していませんでした。
 大阪大学大学院医学系研究科の小山正平特任助教(呼吸器内科学)らの研究チームは、効果がなかったり副作用が出るなどしてオプジーボ投与を中止した非小細胞肺がん患者8人の血液を分析装置で調べ、オプジーボと免疫をつかさどる細胞にある「PD-1」との結合状態を詳細に解析しました。
 その結果、投与されたオプジーボは5カ月以上、PD-1と結合し、その間、免疫細胞を活性化する作用が継続していたということです。
 研究によりますと、投与を中止しても約半年にわたって免疫細胞が活性化した患者では、ほかの抗がん剤の治療効果が高くなりました。今後、患者の免疫細胞が活性化しているかどうか調べれば、併用する抗がん剤によって治療効果が高められる可能性があるといいます。
 一方で、副作用が起きた場合には投与を中止しても症状が継続する恐れがあり、さらに詳しく分析してオプジーボの使用方法の改良などにつなげたいとしています。
 小山特任助教は、「オプジーボの体内での動きを詳しく知ることで、より効果を高めたり副作用を減らしたりする第一歩になる」と話しています。
 研究チーム4日、成果をアメリカの科学誌電子版に発表しました。

 2018年10月5日(金)

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