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■新型コロナウイルス、感染者の75%は他者にうつさず 厚労省が見解 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの集団感染について厚生労働省の専門家のチームが国内のデータを詳しく分析した結果、感染した人の75%はほかの人にはうつしておらず、次々と感染が広がったのはほとんどが空気がよどみがちな閉じた環境だったことがわかりました。
 分析した専門家は、「屋内の狭いスペースなどに人が集まるのを避けることで、感染の拡大を防げる可能性がある」と指摘しています。
 これは、「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生するのを防ぐために設置された厚生労働省の対策班の研究者チームがまとめました。
 研究者チームは、2月26日までに感染が集団で発生した10の事例を含む、国内の感染者110人について詳しく分析しました。
 その結果、75・4%に当たる83人は調査時点で誰にもうつしておらず、二次感染が確認された27人についても、半数以上で感染の広がりは1人にとどまっていました。
 一方で、1人から別の2人以上に感染が広がった11の事例はほとんどが屋内に多くの人が集まる閉ざされた環境で起きており、中には1人から9人、12人に感染が広がったケースもありました。
 屋外など空気の通りがよい環境では、2人以上に感染の広がりが確認されたのは2つの事例だけで、4人以上に広がったケースはありませんでした。
 感染症の流行は1人が別の人にうつす人数が1人を下回ると終息に向かうとされており、研究者チームによりますと空気の流れがよどみがちな閉じた環境が、感染の広がりに影響を与えている可能性があるということです。
 感染が広がりやすい場所は、スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テントなどが該当するといいます。
 分析を行った1人で、北海道大学の西浦博教授は、「現時点での分析だが、換気していても空気がよどみがちな屋内の狭いスペースに人が集まるのはリスクがある。特に軽くても風邪の症状がある場合は、絶対に人が近距離で会話する環境に行くのを控えることが必要だ。今は屋内で密に集まるのを避けることで感染拡大を防ぐことができる可能性があるので、こうした環境のイベントなどは必要性を含めて開催するかどうか検討してほしい」と指摘しています。

 2020年3月2日(月)

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