■新型コロナウイルス、福島県で初の感染確認 クルーズ船乗船の70歳代男性

　福島県は７日夜、いわき市に住む70歳代の男性が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。男性は集団感染が確認されたクルーズ船から下船した乗客で、県内で感染が確認されたのは初めてです。
　これは、福島県の内堀雅雄知事が記者会見して明らかにしました。
　知事によりますと、新型コロナウイルスへの感染が確認されたのはいわき市に住む70歳代男性で、現在、県内の医療機関に入院して治療を受けていますが、症状は軽く、熱はないということです。　
　男性は、横浜港に停泊していて、集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客で、船内での検査では陰性でしたが、一緒に乗船していた妻が陽性となったことから、２月21日に下船した後、国が指定する医療機関で経過観察を受けていたということです。
　そして、27日に公共交通機関を使っていわき市の自宅に帰宅したということです。
　３月２日からのどに違和感を感じ、６日になって悪化したことから、帰国者・接触者外来を受診し、７日に検査で陽性が判明したということです。
　この間、２月29日と３月４日に、近所のスーパーをそれぞれ15分程度訪れましたが、いずれもマスクをつけていたということです。
　福島県は、現時点で濃厚接触者はいないとみられるとしています。
　一方、東京都は７日夜、都内に住む人など合わせて６人が新型コロナウイルスに感染していることを新たに確認したと発表しました。
　このうち40歳代の女性は２月に、集団感染が疑われている大阪市内のライブハウスを訪れていたということです。
　東京都によりますと、新たに感染が確認されたのは、都内に住む５人と都内の医療機関を受診していた千葉県に住む１人の合わせて６人です。
　このうち都内に住む５人は、70歳代の無職の女性、40歳代の会社員の女性、50歳代の会社員の男性、50歳代のパート従業員の女性、70歳代の無職の男性です。
　また、都内の医療機関を受診していたのは、千葉県に住む50歳代の会社員の女性１人です。
　このうち、都内に住む40歳代の会社員の女性は、２月に大阪市都島区の「大阪京橋ライブハウスＡｒｃ」で開かれ、集団感染が疑われているコンサートに行っていたということです。
　女性はライブハウスを訪れた２日後の２月17日に発熱し、その後25日までけん怠感がありましたが、その間に３日間、会社に出勤したということです。
　都内に住む人でこのライブハウスを訪れた後に感染が確認されたのは、これで５人になりました。
　また、ライブハウスに行っていた40歳代の会社員の女性以外の人たちは、いずれも感染した経緯はわかっていないということです。
　７日に感染が確認された６人は、いずれも症状は重くないということです。これで東京都内で感染が確認されたのは、合わせて64人になりました。

　２０２０年３月７日（土）

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