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■アメリカ・ニューヨーク州、高齢者施設で2500人近くが死亡 新型コロナウイルス [健康ダイジェスト]

 アメリカで新型コロナウイルスの感染拡大が最も深刻なニューヨーク州では、高齢者施設で死亡した人の数が2500人近くに上ることがわかり、高齢者施設での深刻な感染の実態が浮き彫りになっています。
 ニューヨーク州は17日、高齢者施設を対象に行った新型コロナウイルスの感染状況についての調査結果を公表しました。
 それによりますと、新型コロナウイルスが原因で死亡したとみられる人の数は2477人に上っています。
 また、調査に応じた高齢者施設のうち、19の施設で20人以上が亡くなっており、このうち5つの施設では40人以上が亡くなっているということです。
 高齢者施設での感染を巡っては、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズが、全土で少なくとも6900人が死亡したとみられると報じるなど、深刻な問題になっていますが、一部の施設が入所者の状況を家族に明かさず、感染を隠匿しているのではないかという批判が出ています。
 これを受けてアンドリュー・クオモ知事は17日の記者会見で、「入所者の感染の有無や病状について、家族に伝えることを義務付けるよう命じた」と述べ、高齢者施設の対応を厳しく監督する方針を示しました。
 また、疾病対策センターは、施設で働く人が体の不調を訴えた場合に備えて代わりの人員を確保したり、原則として家族の訪問を禁止したりするなど、ガイドラインに従って感染拡大を防ぐよう高齢者施設に求めています。

 2020年4月18日(土)

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