SSブログ

■新型コロナウイルス不活化の紫外線照射ロボット、有効性確認 日本大学などが共同開発 [健康ダイジェスト]

 ウイルスを不活化するため殺菌力の強い紫外線を照射しながら自走するロボットを共同開発している東京都板橋区のベンチャー企業「ファームロイド」と日本大学医学部、理化学研究所、板橋区が8日、実証実験で新型コロナウイルスへの有効性を確認できたと発表しました。ロボットは、日本大学医学部付属板橋病院ですでに稼働しているといいます。
 板橋区役所で公開されたロボット「UVバスター」は、強力な紫外線を照射する高出力ランプ(長さ約120センチ)を垂直方向に7本、底部に1本(同約40センチ)を備えていて、垂直方向のランプは横に傾けられます。紫外線は人体に有害なため、人のいない場所で、約30センチ離れた壁沿いを自走させたり、遠隔操作したりして動かし、壁や床のウイルスを不活化します。
 実証実験では、ロボットの仕様に合わせ、ランプから30センチの距離で紫外線を照射したところ、5秒で94・4%、15秒で99・9%の新型コロナウイルスを不活化できたといいます。
 板橋区が、日本大学や、農作物の病害虫除去に取り組んできたファームロイドなどを橋渡しして、開発が始まりました。
 日本大学医学部の上席客員研究員で、理化学研究所の間陽子研究員は、「一定の時間照射することで、ウイルスを、検出できる限界以下まで死滅させることが可能だとわかった」と述べて、有効性が確認できたとしています。
 ファームロイドの飯村一樹社長は、「人々に安心を与えられる技術が実現できて、うれしい」と話しました。医療機関や商業施設、公共交通機関などに導入してもらいたい考えです。
 坂本健板橋区長は、「新型コロナの深刻な影響の中で、広く社会に貢献できる産学官の連携の成果だ」と話しました。

 2020年9月10日(木)

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。