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■新型コロナウイルス、感染者の半数以上に回復後も長期倦怠感 アイルランドで研究 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスに感染したアイルランドの病院の患者や医療スタッフの半数以上が、初期の症状から回復した後も長期間にわたって倦怠(けんたい)感に苦しんでいることが研究で明らかになりました。長引く症状による「相当な負担」に改めて注意を向ける調査結果です。
 患者団体や医師らが新型コロナウイルスの中長期的な影響についての研究を求めている中で発表されたこの研究によると、アイルランドの首都ダブリンのセント・ジェームズ病院で128人を追跡調査し、「臨床的な回復」の平均10週間後に評価したところ、倦怠感が続いていると報告した人は52%に上りました。初期の症状の重さとは関係がありませんでした。
 調査対象には、入院した71人、軽症だった病院職員57人が含まれている。平均年齢は50歳で、全員が新型コロナウイルス検査で陽性になっていました。
 研究チームは、初期の症状の重症度、うつ病を含む基礎疾患の有無など、さまざまな要因を考慮しました。
 その結果、長期にわたる倦怠感の有無には入院歴の有無による違いはなかったものの、調査対象者の半数強(54%)を占めるにすぎない女性は、長期にわたる倦怠感がある人の約3分の2(67%)を占めていることがわかりました。過去に不安やうつ状態になったことがある人に、倦怠感が出やすいこともわかりました。
 この研究はまだ査読を受けていない予備的なもので、9月のヨーロッパ臨床微生物学・感染症協会コロナウイルス感染症会議で発表される予定。
 新型コロナウイルスが世界中で流行する中、最も注目されているのは入院患者数と死者数で計られる初期の打撃ですが、患者が「回復」した後も長期間にわたる影響があることがますます明らかになってきています。今回の研究は、新型コロナウイルスに感染した人は「さらなる研究と早期の介入に値する」ことを示唆しました。

 2020年9月18日(金)

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