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■新型コロナウイルス再感染の報告、世界各国の研究チームから相次ぐ インド、アメリカなどの約20例を確認 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスに感染して回復した後に再び感染したと確認されるケースが、世界各国の研究チームから相次いで報告されています。
 専門家は再感染は起こり得るとした上で、「感染を重ねるにつれ、重い症状を引き起こさなくなっていくのが多くのパターンだ。過剰に心配する必要はなく、手洗いや消毒など一般的な感染対策を徹底すればよい」と話しています。
 今年8月、香港大学の研究チームは、3月下旬に新型コロナウイルスに感染して回復した33歳の男性が、4カ月余りたってから再び感染したことが確認されたと発表しました。
1度目と2度目ではウイルスの遺伝子の配列が一部で異なるということで、同一人物で2度の感染が確認された世界で初めてのケースとなりました。
 その後もオランダ、ベルギー、ブラジルなど世界各国の研究チームから再感染が確認されたとする報告が出され、多くのケースでは2度目は軽い症状ですが、インドの20歳代の医療従事者は症状が出なかったものの、検出されたウイルスの量は1回目の感染より多かったと報告されています。
 一方、アメリカ・ネバダ州の25歳の男性は、最初の感染よりも症状が重くなり肺炎で入院したと報告されています。また、南米エクアドルの46歳の男性は、5月の初感染では頭痛や疲労感などの軽症ですんだものの、8月の再感染では発熱、胸やのどの痛み、せきなど症状が重くなったと報告されています。
 こうした報告をまとめているオランダの通信社は、これまでにおよそ20例確認されたと伝えているほか、科学雑誌「ネイチャー」も再感染についての記事を掲載するなど、関心が高くなっています。
 どうして再感染するのかは解明されていませんが、新型コロナウイルスに感染した後で、感染を防ぐ抗体が減るスピードが早いとする研究報告があるほか、風邪を引き起こす一般的なコロナウイルスと同様、何度も感染するのではないかという見方もあります。
 日本ウイルス学会の理事長で、大阪大学の松浦善治教授は、「再感染しないウイルスのほうが珍しく、感染を重ねるにつれ、重い症状を引き起こさなくなっていくのがこれまでの多くのパターンだ。過剰に怖がらずに受け止めてほしい」と話しています。
 新型コロナウイルスの再感染について、ウイルスの研究者は再感染は起こり得るとした上で、重症化につながるのかさらに研究が必要だと指摘しています。
 新型コロナウイルスは、鼻やのどといった上気道の粘膜から人の体に侵入します。ところが、新型コロナウイルスの治療薬やワクチンについて研究している北里大学の片山和彦教授によりますと、感染した後に上気道の粘膜にでき、ウイルスが入り込むいわば入り口で感染を防ぐ「IgA」と呼ばれる抗体は、比較的短い期間で量が減ってしまうということで、再感染を防ぐのは難しいのではないかとしています。
 片山教授は、新型コロナウイルスに感染した場合、上気道の粘膜でどれくらいの量のIgA抗体できるのか調べる研究を計画しているほか、鼻などの粘膜で抗体を作るよう促して感染を防ぐ、鼻に噴霧する新しいタイプのワクチンの研究を進めています。
 片山教授は、「再感染は日常的に起きると考えられる。鼻の粘膜でIgA抗体が作られれば、ウイルスが多く増える前に感染が止められるので、ワクチンの開発を進めていきたい」と話しています。
 また、ウイルス学が専門の北里大学の中山哲夫特任教授は、再感染した場合に軽症か無症状ですむウイルスが多い一方、中には再感染で重症化するものがあり、新型コロナウイルスがどちらに当たるかわからないため、慎重に見ていく必要があるとしています。
 ウイルスのうち、風邪のような症状を引き起こすRSウイルスの場合、感染すると幼い子供が肺炎になり、重症化することがありますが、中山特任教授らが行った研究によりますと、1歳ごろに感染した場合には作られる抗体の量は少ない一方、再感染を繰り返すことで抗体の量が増え、それにつれて症状も軽くなるということです。
 しかし、高熱や激しい頭痛などを引き起こすデング熱の場合、2度目の感染以降のほうが症状が重くなるケースも多くみられるとされています。
 中山特任教授は、新型コロナウイルスの場合、再感染しても症状が出ず気付いていない人がすでに多くいる可能性もあるとしていますが、再感染によってどういった症状が引き起こされるかはまだわかっていないため、慎重に見ていく必要があるとしています。
 2020年10月5日(月)

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DylanMeD

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by DylanMeD (2020-10-06 09:39) 

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