■韓国のオミクロン型感染、新たに３人確認で計９人 イギリスのオミクロン型感染、計134人に

　韓国政府によりますと、韓国では４日、新型コロナのオミクロン型変異ウイルスの感染者が新たに３人確認され、感染者の数は合わせて９人となりました。
　感染が新たに確認された３人について韓国メディアは、すでに感染が確認されていた外国籍の人の家族や知人で、11月28日にソウル近郊のインチョン（仁川）で開かれた教会の礼拝の参加者だと伝えています。
　保健当局は、オミクロン型による集団感染が起きていないか調べるため、当時、この礼拝に参加していた人など800人余りを対象に検査を行っているということです。
　オミクロン型の感染力を考慮すると、参加者の中から追加で感染者が発生する恐れがあり、韓国国内初めての地域社会集団感染の事例とみられます。
　一方、イギリスの人口の大部分を占めるイングランドでは３日、新型コロナウイルスのオミクロン型への感染が新たに75人確認され、イギリス全土での感染者は134人となりました。
　イギリスでは、３日に発表された新型コロナウイルスの１日当たりの新規感染者は、５万584人と２日連続で５万人を超え増加傾向にあります。
　ただ、国家統計局の分析によりますと、今のところ感染のほとんどをデルタ型変異ウイルスが占めているということです。イギリスの保健当局は今後、オミクロン型の感染者が増えるとの見通しを示していますが、デルタ型が蔓延する中でどこまで拡大するかが注目されています。
　134人の内訳は、イングランド104人、スコットランド29人、ウェールズ１人。ワクチン接種の有無を調査した22人のうち12人が接種を２回受けていたと明らかにしました。ワクチンの効果の検証を急いでいます。
　スコットランドでは、最大都市のグラスゴーで11月22日に開かれたポップグループのコンサートに参加した複数人からオミクロン型の感染が確認されています。ニコラ・スタージョン自治政府首相は、「感染は一つのイベントに関連しているわけではなく、複数の感染源がある」とし、今後数日で大幅に感染者が増えるとの見方を示しました。
　日本時間の４日午前10時現在、オミクロン型は40の国と地域で確認されています。

　２０２１年１２月４日（土）

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