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■アメリカのノババックス、コロナワクチンの緊急使用許可を申請 [健康ダイジェスト]

 アメリカのバイオ医薬品企業ノババックスは1月31日、同社の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可をアメリカ食品医薬品局(FDA)に申請したと発表しました。開発に遅れが生じていたものの、アメリカでようやく使用許可申請にこぎ着けました。
 同社のワクチンは、遺伝子組み換え技術で作ったウイルスのタンパク質を接種する「組み換えタンパクワクチン」。18歳以上を対象に、3週間の間隔を空けて2回接種する必要があります。
 同社は最終段階の臨床試験(治験)で約90%の有効性を確認し、十分な安全性も確認できたと説明しました。同ワクチンは、2度から8度という通常の冷蔵庫の温度で保存できるため、輸送や管理がしやすいメリットがあります。
 ノババックスは、「今後も変異ウイルスへの効果の確認を続けるほか、効果を高めるための3回目の接種についても臨床試験を行っている」としています。
 FDAが緊急使用の許可を出せば、アメリカで使えるワクチンとしては、ファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソンに次いで4種類目になります。
 ノババックス製は昨年12月、ヨーロッパ連合(EU)のヨーロッパ委員会(EC)が販売承認を決定したほか、日本の生産、流通を担当する武田薬品工業が厚生労働省に承認申請を行いました。

 2022年2月2日(水)




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