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■アメリカのファイザー、5歳未満へのコロナワクチン緊急使用許可を申請 [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬大手ファイザーは1日、新型コロナウイルスワクチンの緊急使用の許可を5歳未満の子供にも拡大するよう、アメリカ食品医薬品局(FDA)に申請する手続きを始めたと発表しました。
 ファイザーのワクチンは、アメリカでは現在5歳以上を対象に接種が行われていますが、生後6カ月以上5歳未満の子供に対しても、安全性と効果を確認する臨床試験を行ってきました。
 1日、ファイザーはこれまでの臨床試験のデータをFDAに提出し、ワクチンの緊急使用の許可をこの年代の子供にも拡大するよう申請する手続きを開始したと発表しました。
 今回の申請では、この年代には12歳以上の10分の1の量を2回接種するとしています。
 ただ、ファイザーが昨年12月に発表した臨床試験の中間結果では、安全性への懸念はみられなかったものの、生後6カ月から2歳未満では十分な免疫反応が得られた一方、2歳から4歳では2回の接種を終えて1カ月後の免疫の反応は大人と比べて十分なレベルに達しなかったということで、3回目の接種についても、効果を検証した上で、改めて使用許可の申請を行う方針です。
 ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は声明で、「高い予防効果を確保するために、生後6カ月から4歳については最終的に3回接種が必要になると考えている」と述べました。
 アメリカではオミクロン型の感染が拡大する中、0歳から4歳の子供の入院する割合が過去最も高い水準となっています。オミクロン型による子供の感染拡大を受け、FDAが5歳未満へのワクチン接種に向けた緊急使用許可の申請を製薬会社に求めていた背景があり、早ければ今月中に認可される見通しです。
 小児科医でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は、「5歳未満は接種できるワクチンがなく、予防手段がなかったので、開発が進んでいること自体はいいことだと思う」と述べる一方で、「日本でも保育園での感染が広がっているとはいえ、オミクロン型の場合、5歳未満で感染した子供のほとんどは元気で、ワクチンを接種するかどうか迷う保護者もいると思う。日本でもこの年代に接種を進めるかどうかは、重症化する人数などの調査の結果や、子供での流行の度合い、ワクチンの有効性をみながら考える必要がある。今後、日本でも承認に向けた申請が行われるとしたら、国内で臨床試験を行うなど、慎重に検討することも必要ではないか」と話しています。

 2020年2月2日(水)




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