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■サル痘感染者、アフリカ諸国以外で30カ国550人に拡大 死者なし [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は1日、天然痘に似た症状の感染症「サル痘」について、アフリカ諸国以外の30カ国で550人以上の感染が確認されたと明らかにしました。
 WHOのテドロス・アダノム事務局長は1日の会見で、天然痘に似た症状の感染症「サル痘」について、これまでにも継続的に発生していたアフリカ諸国以外の30カ国で550人以上の感染が確認されたと明らかにしました。WHOが5月29日に公表した同26日時点の集計では23カ国の257人で、感染拡大が依然続いています。WHOによると、死者は出ていません。
 テドロス事務局長は、サル痘の感染者が突然、多くの国で同時に確認されていることについて、「しばらくの間、検出されないまま感染が広がっていたことを示唆している」とし、情報共有と検査体制の拡充が必要だとしています。
 感染者は男性同士の同性愛者に多いということですが、テドロス事務局長は「物理的な接触があれば誰でも感染し得る」「感染した人が検査や治療を避ける事態につながらないよう、差別とも戦う必要がある」と述べました。
 一方、ヨーロッパ疾病予防管理センター(ECDC)は5月31日、ヨーロッパ連合域内で確認されたサル痘の患者が12カ国で321人に上ると発表しました。
 また、イギリスでも患者が増え196人に達したほか、カナダやアメリカ、オーストラリアなども合わせると確認された患者は550人以上となっています。
 WHOヨーロッパ地域事務局は5月31日、「調査の結果、今年4月中旬の時点で感染が広がり始めていたことがわかった」として、大規模なパーティやイベントでの濃厚接触などを通じて感染が拡大したという見方を示しました。
 そして、「今後数カ月の間に予定されているイベントなどを通じてさらに拡大する可能性がある。感染を封じ込めるためには感染者の数を大幅かつ早急に減らさなくてはならない」と危機感を示しました。
 その上で各国の政府や医療機関に対し、感染者の隔離や追跡調査、サル痘の診断態勢を整えることや、イベントの主催者などにも参加者に感染のリスクについての注意喚起を行うことなど厳重な対応を求めています。

 2022年6月2日(木)




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