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■新型コロナ感染者数、世界中で減少傾向 WHOは「検査数減」を指摘 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの感染者数は世界中で減少傾向がみられていて、専門家は先進国を中心にワクチン接種が進んだことや、地域によっては多くの人が感染して免疫を持つ人が多くなっていることなどが理由だと指摘しています。その一方で、検査の体制を縮小している国もあることから、世界保健機関(WHO)は「検査数が減って報告される感染者数も減少している。減少傾向は慎重にみるべきだ」としています。
 新型コロナの感染は一昨年に世界中に広がった後、感染力が強い変異ウイルスが出現するたびに感染が拡大し、その中でもオミクロン型変異ウイルスが広がった昨年11月以降にはそれまでとはケタ違いの感染者数が報告されました。
 アメリカのメリーランド州ボルチモアに本部を置くジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、オミクロン型以前では、最も多かった昨年4月や昨年8月ごろでも、世界全体での1日当たりの感染者数は70万人から90万人ほどでしたが、今年1月中旬には400万人を超えました。
 しかし、その後、感染者数はおおむね減少傾向が続き、5月以降は多い日でも70万人台で、少ない日には約27万人とピーク時の15分の1ほどにとどまることもあります。
 減少の要因として東京医科大学の濱田篤郎特任教授は、先進国を中心にワクチンの接種率が上がったことや、人口の多くが感染し免疫を持つ人が多くなっていること、それに季節的な要因があるなどとしています。
 イギリスのオックスフォード大学の研究者などが運営するウェブサイト「データで見る我々の世界」によりますと、ワクチンの追加接種を受けた人の割合は5月31日の時点で、ドイツで65・1%、イギリスで58・2%、フランスで56・9%、ヨーロッパ連合全体で52・7%などと高くなっています。
 低所得国では、1回でもワクチンを受けた人が20%に満たないほか、アメリカでも追加接種を受けた人の割合は31・1%にとどまっていますが、疾病対策センター(CDC)は今年4月、全米の血液検査で検出された新型コロナの抗体の分析から、これまでに人口の60%近くが感染したと推定されると報告しています。
 ただWHOは、5月22日に出した週報で、感染者数の減少傾向はみられるとしながら「検査の戦略を変更した国もあり、検査数が減って報告される感染者数も減少しているため、慎重にみるべきだ」と指摘しました。

 2022年6月2日(木)  




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