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■自転車の悪質な交通違反に反則金、道交法改正案閣議決定 ながら運転・酒気帯び運転も罰則 [健康ダイジェスト]

 自転車の悪質な交通違反が後を絶たない中、政府は5日、反則金を課す、いわゆる「青切符」による取り締まりの導入を盛り込んだ道路交通法の改正案を閣議決定しました。
 警察庁によりますと、自転車が関係する交通事故は2022年、全国で約7万件と増加傾向が続いているほか、死亡や重傷事故のうち、約4分の3で自転車側に違反行為が確認されています。
 こうした状況を受けて、政府は自転車の悪質な交通違反に対し、車やオートバイと同じように反則金を課す、いわゆる青切符による取り締まりの導入を盛り込んだ道路交通法の改正案を閣議決定しました。
 それによりますと、青切符による自転車の取り締まりは16歳以上に適用され、112の違反行為が対象となります。
 このうち信号無視や一時不停止、携帯電話を使用しながらの運転など、重大な事故につながる恐れのある違反を重点的に取り締まることになります。
 このほか、改正案には携帯電話を使用しながらの運転や、罰則の対象外だった自転車での酒気帯び運転を禁止して罰則を設けること、「モペット」などと呼ばれる、電動モーターやエンジンで走行できる二輪車について、ペダルをこいで運転するモードにしても、原付バイクやオートバイに該当すると明確化することなどが盛り込まれました。
 政府は今の通常国会での成立を目指すことにしており、成立すれば、青切符制度は公布から2年以内に、ながら運転、酒気帯び運転は6カ月以内に施行され、自転車の取り締まりが大きく変わることになります。
 反則金を納めずに起訴されて有罪になった場合は、6月以下の懲役または10万円以下の罰金となります。

 2024年3月6日(水)

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