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■妊娠中の高血圧、将来の生活習慣病リスク 疫学研究チーム5万人を調査 [健康ダイジェスト]

 妊娠中に血圧が上がり、脳出血などの危険が高まる妊娠高血圧症候群を経験した女性は、将来的に高血圧や高脂血症といった生活習慣病になりやすいとの調査結果を、国内の疫学研究チームがまとめました。13日、神戸市で開かれた日本産科婦人科学会で発表しました。
 看護職を対象に、女性の生活習慣と健康について継続調査している「日本ナースヘルス研究」(主任研究者=林邦彦・群馬大教授)の一環。2001~07年、25歳以上の女性4万9927人を分析しました。
 妊娠高血圧症候群を経験した45歳以上の女性は、そうでない女性に比べ、高血圧になる割合が2・4倍、高脂血症が1・4倍高くなりました。また、妊娠高血圧症候群の女性の娘が妊娠高血圧症候群になる割合は、そうでない人の2倍高くなりました。
 体重と身長から算出する体格指数(BMI)が高いほど、高血圧や高脂血症になる割合が高くなることもわかりました。
 林教授は、「妊娠高血圧症候群の経験者や母親が経験者という人は、適正な体格を心掛けるなど、リスクを知ることで生活習慣病の予防の動機にしてほしい」と話しています。
 妊娠高血圧症候群は以前、妊娠中毒症といわれていた症状で、妊娠20週以降、分娩後12週まで血圧の上昇、または、高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、これらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないものをいいます。
 約1割程度の妊婦が発症し、妊娠中期などに早めに発症したほうが悪化する傾向があり、重症になると母子ともに大変危険な状態になります。
 体重管理や薄味でバランスのよい食生活、適度な運動、十分な休養と睡眠を取るなどして予防します。

 2012年4月14日(土)




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