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■生理痛ピル、服用後に10歳代から40歳代の3人死亡 厚労省が注意喚起 [健康ダイジェスト]

 重い生理痛などの月経困難症を抑える治療薬として処方される低用量ピルを服用した後に、血の塊である血栓ができる症状で、この1年間に3人の女性が死亡していたことがわかりました。
 厚生労働省は低用量ピルの服用との因果関係が否定できないとして、脚の急激な痛みや激しい頭痛など前兆とみられる症状が出た場合、救急医療機関を受診してピルの服用を伝えるよう呼び掛けています。
 この低用量ピルは、大阪に本社があるバイエル薬品が製造販売している「ヤーズ配合錠」。
 厚労省とバイエルによりますと、昨年6月、20歳代の女性の脳に血栓ができ、ヤーズ配合錠を飲み始めて13日後に死亡しました。昨年9月には、10歳代前半の女性が死亡後に肺に血栓が見付かり、今年1月には、肺と脚の血栓症によって40歳代の女性が死亡しました。
 20歳代の女性と40歳代の女性は頭や脚の痛みで受診していましたが、重くなるまで血栓症と診断されていなかったとみられます。
 このヤーズ配合錠には、血栓ができやすくなる成分が含まれており、厚労省は薬の服用との因果関係が否定できないとして、17日に安全性速報を出して注意を呼び掛けました。
 この中では、医療機関に対して、このヤーズ配合錠を服用する患者に脚の急激な痛みやむくみ、突然の息切れや胸の痛み、激しい頭痛やまひなどが出た場合には、すぐに救急医療機関を受診させるよう呼び掛けています。
 また、バイエルに対して、薬の添付文書の使用上の注意を改訂して血栓症への警告欄を追加し、注意喚起を徹底するよう指示し、医師が患者に処方する際、副作用の症状や対処方法について説明するよう求めました。
 低用量ピルは月経困難症の治療や避妊目的で利用者が増加し、ヤーズ配合錠は2010年11月の発売以来推計18万7000人が使用しています。
 ピルは血栓が起こるリスクを3~5倍引き上げるとされ、厚労省によると、ヤーズ配合錠以外のピルでも2004年以降、因果関係が不明なものも含め10人の死亡が報告されているといいます。

 2014年1月23日(木) 

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