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■アルコール依存症患者、初めて100万人を超える 急増した女性患者は14万人 [健康ダイジェスト]

 飲酒をやめることができないアルコール依存症の患者が増え続け、昨年、推計で初めて100万人を超えたことが厚生労働省の研究班の調査でわかりました。
 とりわけ女性の患者がこの10年間で2倍近くに急増し、研究班は女性の社会進出が進み飲酒の機会が増えたことが背景にあると分析しています。
 この調査はアルコール依存症の実態を調べるため、厚生労働省の研究班が5年ごとに実施しているもので、昨年は無作為に選んだ全国の4000人余りを対象に飲酒の習慣などについて聞き取り調査を行いました。
 その結果、飲酒をやめることができないアルコール依存症の患者は推計で全国で109万人と、この10年間で29万人増加して、初めて100万人を超えたことがわかりました。
 男女別にみますと、男性は95万人、女性は14万人で、とりわけ女性では働く世代の20歳代から50歳代を中心に増え、10年前の2倍近くに急増しました。
 女性の患者が増えた背景について、研究班は女性の社会進出が進み、仕事上の付き合いなどで飲酒の機会が増えたことが背景にあると分析しています。
 調査を行った国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長は、「女性はアルコールの影響を受けやすく、肝臓の病気にかかるなど健康を損なう危険性も高い。依存症から抜け出すのは難しく、早期に専門の医療機関を受診してほしい」と話しています。
 厚生労働省によりますと、節度ある適度な飲酒量の目安は、個人差はあるものの、男性の場合、ビールならロング缶1本程度、日本酒なら1合程度としています。女性の場合は、この半分から3分の2ほどが望ましいということで、女性は肝臓が小さい上に、体脂肪率が高く、アルコールを分解しにくいため、男性以上に注意が必要だとされます。

 2014年6月18日(土) 

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