SSブログ

■ツルから高病原性鳥インフルエンザウイルス検出 鹿児島県出水市 [健康ダイジェスト]

 今月23日、国内最大のツルの越冬地である鹿児島県出水(いずみ)市で弱ったマナヅル1羽が見付かり、その後の検査で、強い毒性を持つ高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
 野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは、今季に入って国内で島根県、千葉県、鳥取県に続き4例目。
 鹿児島県によりますと、今月23日、出水市のツルの越冬地で弱ったマナヅル1羽が見付かり、検査したところ、A型の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。鹿児島大学でさらに詳しい検査を行った結果、強い毒性を持つH5N8型の鳥インフルエンザウイルスと確認されたということです。
 県は28日、マナヅルが見付かった場所から半径10キロ圏内の141の養鶏場に、野鳥侵入防止用の防鳥ネットが破れていないか確認を求めるとともに、電話で聞き取り調査しましたが、異常があったとの報告はないといいます。30日には、周辺にある33の養鶏場で、立入検査を行うことにしています。
 農林水産省のまとめでは、鹿児島県のブロイラー飼育数は今年2月1日現在2634万羽で宮崎県に次いで全国2位、採卵鶏と種鶏は1006万1000羽で全国3位。出水市内ではブロイラー、採卵鶏を含め約150戸の養鶏農家が約560万羽を飼育しています。
 環境省は27日、マナヅルが見付かった場所から半径10キロ圏内を野鳥の監視を強化する地域に指定していて、今後、さらに監視を強化する方針。12月2日には、緊急調査チームを派遣します。
 出水市のツルは2010年12月にも、鳥インフルエンザ感染が確認されました。2011年1月には出水市内の採卵鶏農場の養鶏も感染し、約8600羽を殺処分し、半径10キロ圏内のブロイラーと卵の移動を制限しました。県は当時の被害額を約4億円と試算しています。
 鹿児島県のツルと渡来地は、特別天然記念物に指定されています。越冬ヅルは18季連続で1万羽を超え、11月の調査では過去最高の1万4378羽を確認。
 さらにナベヅル、マナヅルは絶滅危惧種のため、環境省野生生物課は「ツルの密集は感染防止の面から危険でもあり、新しい越冬地などの環境整備を検討していきたい」としています。

 2014年11月30日(日)

nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0