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■妊娠17週目ごろのジカ熱感染に小頭症のリスク 小頭症の新生児パナマでも確認 [健康ダイジェスト]

 中南米を中心に感染が広がるジカ熱について、妊娠17週目ごろの妊婦がこの病気にかかることと、小頭症の子供が生まれることとの間に強い関係性がみられるとする研究成果をブラジルなどの研究チームが発表しました。
 日本の専門家は、「これまでは妊娠初期の感染がリスクだといわれていたが、それ以降も注意が必要な可能性があることを示す重要な知見の1つだ」と指摘しています。
 ブラジルとアメリカなどの研究チームは今年1月までの3カ月間にブラジルで報告された小頭症が疑われる新生児1118人分のデータを元に、妊婦のジカ熱の発症と小頭症の新生児との間にどのような関係性があるのか数理モデルを使って分析しました。
 その結果、妊婦が妊娠17週目ごろにジカ熱にかかることと、小頭症の新生児が生まれることとの間に強い関係性のあることがわかったということです。
 数理モデルを使った感染症の分析に詳しい東京大学の西浦博准教授は、「これまでは妊娠初期に感染することが小頭症のリスクを高めるとされてきたが、それ以降でも感染には十分な注意が必要な可能性があることを示す重要な知見の1つだ。この結果からも妊婦のリスクは高いので流行地へは行くべきでないと考える」と指摘しています。
 一方、世界保健機関(WHO)は、中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、ブラジル以外で初めてとなる中米のパナマで、ジカ熱との関連が疑われる先天的に頭部が小さい小頭症の新生児が確認されたことを明らかにしました。
 WHOは中南米を中心に感染が広がっているジカ熱について24日、最新のデータを発表し、中米のパナマで、ジカ熱との関連が疑われる小頭症の新生児が確認されたことを明らかにしました。中南米でジカ熱との関連が疑われる小頭症の新生児が確認されたのは、ブラジル以外ではパナマが初めてです。
 WHOなどによりますと、パナマで報告された新生児は生後まもなく亡くなり、調べたところ、ジカウイルスへの感染が確認されました。
 ジカウイルスへの感染と小頭症との関連は、まだ明確になっていませんが、WHOのチャン事務局長は22日の会見で「知れば知るほど、状況が悪くみえる。もっと早く理解を深めなければならない」と述べ、早期の解明と適切な治療法や予防の開発を急ぐ方針です。
 WHOによりますと、ジカ熱の広がりが確認されたのは、これまでに中南米のほか、太平洋の国々やアジアやアフリカなど、合わせて52の国や地域に上っています。

 2016年3月26日(土)




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