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■好き嫌いの感情、人工知能でコントロール PTSDの治療法開発に期待 [健康ダイジェスト]

 人工知能(AI)に人の脳の活動の様子を学習させることで、「好き」や「嫌い」といった感情をコントロールことができたとする研究成果を、京都にある研究所などのチームが発表しました。
 心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの治療法の開発につながる可能性があるとしています。
 研究を行ったのは、京都府精華町にある国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などのチームです。
 チームでは、まず男女12人の参加者に大量の顔写真を次々と見せて、好きか、嫌いか、1から10までの10ポイントで評価してもらいました。そして、その際の脳の活動の様子をfMRIという特殊な機器を使って観察し、「好き」という感情を抱いた時に現れる脳の活動の画像パターンを見付け出せるよう人工知能に学習させました。
 続いて、参加者に自由に物事を考えてもらい、「好き」を示す画像パターンが多く現れるように人工知能を使って参加者を誘導しながら、先の10ポイント評価で中くらいに好きだと判断した人の顔を見せました。
 すると、その人に対する好きだという感情の程度が平均で0・5ポイント上昇し、同様に嫌いと感じる際の画像パターンで実験したところ、嫌いの程度も0・4ポイント増えたということです。
 研究を行ったATRの脳情報通信総合研究所の川人光男所長は、「人工知能技術を使って重要な社会認知機能である顔の好みをコントロールできた。人の脳の活動パターンに影響を与える技術で、倫理的な課題も慎重に検討する必要があるが、この技術を応用することでPTSDや強迫性障害、恐怖症、慢性疼痛、自閉症、うつなどの疾患の治療法の開発につながると思う」と話しています。

 2016年9月11日(日)

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