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■はしかと日本脳炎のワクチンが不足 患者急増に供給が追い付かず [健康ダイジェスト]

 関西国際空港などを中心に感染が拡大しているはしか(麻疹)を予防するワクチンの供給不足が、複数の医療機関で起こっていることが8日、わかりました。はしかには特効薬がないためワクチンで予防するしかありませんが、このままだと接種が難しくなる恐れがあります。
 関係者によると、不足しているのははしかの予防接種として一般的に使われているMR(麻疹風疹混合)ワクチンと、蚊が媒介する感染症である日本脳炎を予防する日本脳炎ワクチン。すでに一部の医療機関では在庫不足のため接種が止まったり、接種時期の調整を迫られたりしています。
 宇都宮市の小児科クリニックでは9月に入り、MRワクチンの供給が停止。クリニックの在庫をやり繰りしていますが、「新規の予約を受けるのは難しい状態だ」といいます。
 東京都内の小児科医も、「いきなり手に入らなくなって驚いている。はしかが流行してきているので未接種の乳児への接種は優先したいが、このままだと時期が後倒しになるかもしれない」と危機感を募らせています。
 関係者によると、MRワクチンは生産する阪大微生物病研究会、武田薬品、北里第一三共の国内3社のうち、北里第一三共の製造が止まっており、今年8月ごろから品薄状態に。2012年から風疹(三日ばしか)が流行したことを受けて成人のMRワクチン接種に補助を出す自治体が増加したことに加え、今夏のはしか感染拡大で成人の需要も増し、追い打ちをかけたとみられます。
 一方、日本脳炎ワクチンは、乳児が相次いで日本脳炎に感染したことを受け、接種時期を従来の3歳から前倒しする自治体や医療機関が増加。日本脳炎ワクチンを生産する北里第一三共、化血研、阪大微生物病研究会、デンカ生研の国内4社の供給が、需要に追い付かない状態となっています。
 厚生労働省予防接種室は、「現状を注意深くみていく」としています。

 2016年9月11日(日)

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