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■体外受精児、過去最多4万7000人出生 体外受精の件数も39万超で過去最多 [健康ダイジェスト]

 2014年に日本国内の医療機関で実施された体外受精の件数は39万3745件で、その結果4万7322人の子供が生まれ、いずれも過去最多となったことが日本産科婦人科学会の集計でわかりました。
 2014年の総出生数は約100万3500人で、体外受精で生まれた子供の割合は約21人に1人となりました。
 日本産科婦人科学会が毎年、体外受精を行っている全国の医療機関からの報告を基にまとめている集計によると、体外受精の実施件数は2013年に比べて約2万5000件増加し、出生数も約4700人増えました。
 晩婚化を背景に、加齢による不妊に悩む女性が増えていることが増加の要因とみられます。2005年に比べ件数は3・1倍、出生数は2・5倍と急増しています。
 また、体外受精を受けた女性を年齢別にみますと、40歳以上が全体の4割を超えていますが、実際に出産にまで至る割合は年齢とともに下がり、40歳でみても10パーセントを切っています。
 国立成育医療研究センター周産期・母性診療センターの齊藤英和副センター長は、「出産にまで至る割合が低い40歳以上で体外受精を受ける人が増えているのは問題だ。妊娠適齢期の知識の不足や社会のサポートが十分でないことが背景にあると思う。若いうちから妊娠にかかわる知識を持てるようにするとともに、仕事と子育ての両立の支援をさらに充実していく必要がある」と話しています。
 体外受精は、精子と卵子を体外で受精させ、女性の子宮に戻す不妊治療。国内初の体外受精児は、1983年に誕生しました。体外受精で生まれた子供の数は、今回で累計43万1626人となり、初めて40万人を突破しました。この約半数が、受精卵などの凍結技術を使って生まれています。

 2016年9月15日(木)

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