SSブログ

■隠れメタボの人、筋肉に血糖を取り込む力が2割低下 順天堂大が研究 [健康ダイジェスト]

 太っていないのに血圧や血糖などに異常がある「隠れメタボ」の人は、血液中の糖を筋肉に取り込む力が落ちているとする研究結果を、順天堂大などの研究チームがまとめました。
 日本人は欧米人と比べ、太っていなくても生活習慣病を発症しやすいとされます。太っていると血液中の糖を体の細胞に取り込ませるインスリンという膵(すい)臓から分泌されるホルモンが効きにくくなるため、研究チームはこの現象が太っていない人でも起きていないかを調べました。
 研究に参加したのは男性114人。さほど太っていない状態(体格指数=BMI23以上25未満)でも高血圧、高血糖、脂質異常のどれか一つでもある人は、異常がない人と比べ、インスリンの作用で糖を取り込む筋肉の能力が20パーセントほど低くなりました。低さの度合いは、太っている「真性メタボ」の人たちとほぼ同等でした。
 真性メタボの人は、やせることで生活習慣病を防ぎやすいのに対して、隠れメタボでは効果の高い予防法は確立していません。インスリンの効きをよくするには有酸素運動や筋トレが効果的とされており、今回の結果は隠れメタボの対策につながる可能性があるといいます。
 順天堂大の田村好史(よしふみ)准教授は、「まずは少しずつでもいいので、体を動かす習慣をつけることが大切」と話しています。
 研究論文は、アメリカの内分泌学会の機関誌に掲載されました。

 2016年9月16日(金)

nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 5

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0