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■アフリカでのポリオ根絶をWHOが宣言 2016年のナイジェリアでの発生が最後 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は25日、アフリカでのポリオウイルス根絶を宣言しました。世界で数十年にわたり続くポリオ撲滅の取り組みが、一つの節目を迎えました。
 ローズ・ガナ・フォンバン・レケ教授が率いるアフリカ地域認定委員会は、アフリカが根絶の条件である4年間の新規感染ゼロを達成したと認定。レケ教授は、「今日はアフリカにとって歴史的な日だ」と表明しました。
 WHOによると、ポリオウイルスは天然痘に次ぎ、アフリカで根絶された2つ目のウイルスとなりました。
 アフリカでのポリオは、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」がワクチン接種を妨げていたナイジェリアで2016年に発生したのを最後に、新規感染が確認されていませんでした。
 今年新規感染が確認されたのは、アフガニスタンとパキスタンのみで、計87人が感染しました。
 ポリオは正式名を急性灰白髄炎といい、ウイルスが脊髄(せきずい)に炎症を起こし、子供に永久的なまひを引き起こす感染症。日本では1960年に5000人以上が感染するなど、世界中で流行し、1952年にワクチンが開発されたものの、ポリオワクチンは 1952年にワクチンが開発され、1961年には経口ワクチンができたものの、アジアやアフリカの貧困国の多くではワクチンが普及しませんでした。
 WHOと国連児童基金(ユニセフ)、国際奉仕団体「ロータリー」は1988年、世界的なポリオ根絶計画を開始。同年には世界で35万人の感染が確認され、1996年にはアフリカだけで7万人が感染していました。

 2020年8月26日(水)

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