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■新型コロナウイルス感染症の重症患者にステロイド薬を推奨 WHOが有効性を確認 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は3日までに、新型コロナウイルス感染症の重症患者を対象に、ステロイド薬を使うことを推奨するガイドラインを公表しました。大規模な研究で有効性が確認されたためで、治療薬の選択肢が増えると期待されます。
 ステロイド薬の投与を巡っては、イギリスのオックスフォード大学が6月、ステロイド薬の「デキサメタゾン」が重症患者の死亡率を下げるとする研究結果を発表していました。これを受けてWHOのワーキンググループは大規模な研究を実施し、その結果がアメリカの医学誌に2日掲載されました。
 WHOに招集された科学者や医師が分析を実施。一般に流通しているステロイド薬のデキサメタゾン、「ヒドロコルチゾン」、「メチルプレドニゾロン」の効果を検証するために、複数の国で2月から6月に実施された7件の研究を対象にしました。
 分析の結果、重症患者への使用でステロイド薬が示した効果は、比較的一貫性があったといいます。ステロイド薬を投与された678人の重症患者のうち、32・7%が死亡しました。一方、通常の治療を受けるか、プラセボ(偽薬)を投与された患者の死亡率は、41・5%でした。
 分析にかかわった科学者や医師は、3種類のステロイド薬の効果が裏付けられる形となったため、安価で手に入りやすい治療薬が重症患者に対する標準的な治療法になるとの期待を表明しています。
 WHOは公表したガイドラインで、重症でない患者はステロイド薬の効果が期待できず、副作用の可能性もあると注意を促しています。
 日本ではデキサメタゾンについて、新型コロナウイルス感染症の治療薬として7月に認定しています。

 2020年9月4日(金)

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