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■コロナワクチン接種「様子みたい」、20・30歳代女性の約4割 国際医療福祉大が調査 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスのワクチン接種について、首都圏の住民で「もう少し様子をみたい」と考える人が23・8%となり、20、30歳代の女性では約4割に上ることが20日、国際医療福祉大学が実施したアンケート調査でわかりました。
 「接種したいとは思わない、したくない」とする人は、全体の17・0%でした。接種に消極的、否定的な考えを持つ人の約7割は、「副反応の心配」を理由に挙げており、不安に対して医療従事者らが丁寧な説明の場を設けていくことが必要になりそうです。
 調査は医学部の和田耕治教授(公衆衛生学)が実施し、7月13日からの3日間、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都3県に住む医療従事者ではない20~60歳代の男女3129人から、インターネット上のアンケートで回答を得ました。
 このうち新型コロナウイルス感染症のような症状が出て、PCR検査を受けた人は195人で6・2%。新型コロナウイルス感染症と診断を受けた人は22人で0・7%でした。
 知り合い(メールや電話で連絡が取れる人)で、新型コロナウイルス感染症に感染した人がいるかという問いには、551人(17・6%)が「いる」と答えました。
 新型コロナワクチンを「できるだけ早く接種したい、すでに1回以上接種した」のは、57・3%。世代・男女別では60歳代が最高で、男性が84・4%、女性が74・0%でした。世代が下がるにつれて減少し、20歳代では男性45・9%、女性39・7%。
 「もう少し様子をみたい」との回答は若年層で高く、男性は20歳代が27・0%、30歳代が26・2%で、女性は20歳代が38・7%、30歳代が39・0%でした。女性では、40歳代で26・7%、50歳代で17・2%、60歳代で13・9%と、重症化するリスクが比較的高い年代でも50歳代以外は男性より多くなっていました。
 「様子をみたい」「接種したいとは思わない、したくない」人は「予防接種後に、何らかの副反応が心配だから」(71・3%)を理由に挙げる人が多く、女性では20~60歳代の各世代で7割を超えました。「新型コロナ感染症の予防接種の効果を信じていないから」(7・0%)、「注射が嫌いだから」(6・3%)、「感染しても重症にならないと思うから」(3・1%)がそれに続きました。
 和田教授は、「副反応は女性で多い傾向にあるが、程度や対処方法などについてきちんと説明していく必要がある。医療機関での診察時、各診療科で医師や看護師が個別に『ワクチン接種しましたか』と呼び掛け、まだであれば、その理由をひもといて接種に誘導していくことも大切だ」と指摘しています。
 一方で、「(連絡を取れる)知り合いが接種を済ませた」と回答した人のうち64・0%が「早く接種したい」「1回以上接種した」と回答。接種済みの知り合いがいない人の35・8%を大幅に上回りました。
 和田教授は、「接種について日常の会話で話題にし、接種を迷っている人がいたら、体験談を伝えるなどしてほしい。様子見と思っている人をどれだけ接種につなげられるかが、今後の接種拡大のカギを握る」との見方を示しています。

 2021年7月21日(水)




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