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■北海道でマダニが媒介する新たなウイルス感染症、エゾウイルス感染症と命名 北海道大など [健康ダイジェスト]

 北海道でマダニにかまれたことでかかるウイルス感染症が、新たに見付かりました。2014年から2020年に少なくとも7人が感染したとする調査結果を、北海道大学、市立札幌病院、北海道立衛生研究所、国立感染症研究所、長崎大学、酪農学園大学、北海道医療大学の共同研究チームがまとめました。研究チームは「エゾウイルス感染症(エゾウイルス熱)」と命名し、感染に注意を呼び掛けています。
 研究チームによると、2019年5月、山でマダニにかまれた札幌市に住む男性(41歳)が39度以上の熱が出て、一時入院しました。2020年7月には、札幌市に住む男性(59歳)がハイキング中にマダニのようなものにかまれ、発熱。2人は血液中の白血球や血小板が減少したほか、かまれた部分の周辺に強い痛みが続いたり、食欲不振になったりしました。
 詳しく調べると、クリミア・コンゴ出血熱ウイルスなどと同じブニヤウイルス目ナイロウイルス科に分類される新たなウイルスであるエゾウイルスに感染していることがわかりました。
 北海道で2014年以降にダニを介して感染症になった可能性がある248人の血液を分析したところ、5人がこのエゾウイルスに感染していたことが判明しました。7人はいずれもマダニにかまれた数日から約2週間後に発熱や筋肉痛などを訴えていました。また、7人と もに、北海道内での感染が疑われています。
 研究論文は9月20日、イギリスの科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載されました。
 厚生労働省は本州でもマダニを介した感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」が広がっている可能性があるため、マダニにかまれないよう、注意喚起する方針。担当者は、「山に行く時などは、肌の露出の少ない服装を心掛けてほしい」としています。

 2021年9月23日(木) 




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