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■イスラエルでインフル・コロナ二重感染事例発生 「フルロナ」時は死亡率が6倍に [健康ダイジェスト]

 イスラエルでは、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症に同時に二重感染する「フルロナ」が1例確認されました。インフルエンザと新型コロナが同時に流行する「ツインデミック」を懸念する声も上がっています。
 イスラエル政府が1日に明らかにしたところによると、中部都市ペタク・チクヴァのベイリンソン病院で昨年12月30日、妊娠中の30歳代女性がインフルエンザと新型コロナで陽性診断を受けけました。
 現地報道機関などは、インフルエンザと新型コロナの二重感染を「フルロナ(flurona)」と命名しました。「インフルエンザ(influenza)」と「コロナ(corona)」の合成語です。フルロナはイスラエル内では今回が確認された最初の事例であり、世界的にもまれ。
 ベイリンソン病院は、該当の女性が新型コロナとインフルエンザ予防ワクチンをまだどちらも接種しておらず、まだ症状は軽いと伝えました。
 この病院の産婦人科医アーノン・ヴィズニッツさんは、「この妊婦は病院に到着してすぐにインフルエンザと新型コロナの2つの検査で陽性診断を受け、再検査でも結果は同じだった」と話しました。
 イスラエル当局は、新型コロナとインフルエンザの2つのウイルスの結合がさらに深刻な症状を誘発するのかどうかを調べるために、今回の事例について研究を進めています。
 ニューズウィークなど一部外信は、イスラエルで見付かった今回のフルロナ事例が世界初だと伝えたものの、すでに海外の論文等を通して新型コロナとインフルエンザの二重感染事例が発表されたことがあります。
 アメリカ医師会雑誌(JAMA)の2020年資料によると、ニューヨークの新型コロナ入院患者1996人を対象に行なった検査で、1人がインフルエンザに同時感染していたことがわかりました。カリフォルニアの新型コロナ感染者116人を対象にした検査では、1人がインフルエンザに陽性反応を示しました。
 また、イギリスでは2020年に、新型コロナとインフルエンザに同時感染すれば死亡確率が高まるという研究結果が発表されています。当時、イギリス公衆衛生庁の研究チームが1月20日から4月25日まで新型コロナとインフルエンザ検査を受けた約2万人を対象に分析した結果、58人が2つの感染症に同時感染していたことが確認されました。同時感染者の死亡率は無感染者の6倍、新型コロナだけに感染した患者の2・3倍高いことがわかりました。
 研究チームは、「(調査対象者のうち)新型コロナとインフルエンザに同時感染した患者の43%が死亡し、新型コロナだけにかかった患者は27%、インフルエンザ患者は4・8%という死亡率だった」と明らかにしました。続いて「インフルエンザは一般の風邪とは違う。新型コロナとインフルエンザに同時感染すれば、状況が深刻になる可能性がある」と警告しました。
 現在、イスラエルでは、オミクロン型の感染拡大で新規感染者数が急増し、4日の1日当たりの新規感染者数は1万2000人を超え、過去最多となりました。インフルエンザの感染も拡大しており、保健省によると、昨年9月から先週までに、2825人が入院しました。  「ツインデミック」による医療の混乱を懸念した保健省は、国民に新型コロナのワクチン接種とともに、インフルエンザのワクチン接種も呼び掛けています。

 2022年1月6日(木)




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