■滋賀県で初の新型コロナウイルス感染者 大津市の60歳代男性

　滋賀県は５日、大津市の60歳代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。同県内で感染が確認されたのは初めてで、これで近畿地方の２府４県のすべてで感染者が確認されたことになります。
　男性に海外渡航歴はなく、妻と長男の３人家族。滋賀県と大津市が、男性の行動歴や濃厚接触者を調べています。
　県によると、男性は４日に市内の医療機関で肺炎の疑いがあると診断され、接触者外来を受診。５日朝にウイルス検査で陽性が確認されました。市内の指定医療機関に入院し、現在は快方に向かっているといいます。
　男性は２月24日に寒気などを感じ、翌日には38度を超える発熱があったため市内の別の医療機関を４度受診していましたが、新型コロナウイルスへの感染は疑われずに、経過観察となっていました。いったん平熱に戻った27日には２時間ほど仕事先に出勤し、荷物整理の作業をしていたといいます。
　県庁で記者会見した三日月大造知事は、「県では相談窓口や検査、治療体制を維持、強化しながら対応していく。県民の皆様には手洗いやせきエチケットに注意し、栄養や睡眠を十分とって、免疫力を確保してほしい」と呼び掛けました。

　２０２０年３月５日（木）

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