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■新型コロナウイルスの生存期間、皮膚表面で9時間 京都府立医大が発表 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスは人の皮膚表面上で、インフルエンザウイルスの約5倍長い9時間程度生存するとの研究結果を、京都府立医科大学の広瀬亮平助教(消化器内科学)らの研究チームが発表しました。
 長い生存期間が感染リスクを高めている可能性がある一方、適度なアルコール消毒でウイルスが感染力を失うことも確認。こまめな手指の消毒が感染拡大防止に効果的だとしています。
 新型コロナウイルスは主に、感染者のくしゃみなどによる「飛沫(ひまつ)感染」のほか、ウイルスが付いた場所を触った手を介する「接触感染」で広がっているとみられます。アメリカの研究結果では、プラスチック上で最大72時間は感染力を維持するのに対し、段ボールでは24時間、銅では4時間で感染力を失ったといいます。一方、人の皮膚上での研究は感染のリスクがあるとして進んでおらず、生存期間はわかっていませんでした。
 研究チームは法医解剖を受けた献体から採取した皮膚を使い、新型コロナウイルスとインフルエンザA型ウイルスそれぞれ約10万個をくっつけ、ウイルス量の変化を調べました。
 献体から採取した皮膚は、生きている人の皮膚と同じ状態を維持していることを、インフルエンザA型ウイルスを使った別の実験で確かめました。
 すると、ウイルスが検出できなくなるまでの時間は、インフルエンザA型ウイルスは1~2時間(中央値1・8時間)だったのに対し、新型コロナウイルスは6~11時間(中央値9時間)で、接触感染による感染拡大のリスクがインフルエンザウイルスより高い可能性が示唆されました。
 また、一般的に市販されている濃度80%のエタノールで15秒間消毒することで、皮膚上の新型コロナウイルスが完全に感染力を失うことも明らかになりました。
 広瀬助教は、「最低15秒間はエタノール消毒液を手に擦り込ませてほしい」と話しています。
 研究成果は現地時間3日、アメリカの感染症学会誌「クリニカル・インフェクシャス・ディジージーズ」の電子版に掲載されました。

 2020年10月12日(月)

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