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■代謝促す脳神経細胞の繊毛、肥満に関与 腹八分目で中年太り予防 [健康ダイジェスト]

 40歳代から50歳代に多い、いわゆる「中年太り」は、加齢や過食によって、代謝を促す脳の神経細胞のアンテナが縮むことが原因とみられることが、名古屋大学のチームの研究で明らかになりました。
 名古屋大学大学院医学系研究科の中村和弘教授らのチームは、これまで不明だった、加齢に伴い太りやすくなる中年太りの仕組みについて、脳の神経細胞に注目してラットを使って調べました。
 チームによりますと、ラットの脳の一部分にある神経細胞には脂肪が蓄積するにつれて「太ってきている」という情報を受け取る「メラノコルチン4型受容体(MC4R)」と呼ばれるタンパク質が存在し、代謝を促したり、食べる量を減らしたりする指令を出しているということです。
 このタンパク質は「一次繊毛」と呼ばれるアンテナ状の構造体で情報をキャッチしていますが、このアンテナが加齢によって縮むことがわかりました。
 また、カロリーの高い餌を食べたラットは、アンテナが縮んだ一方で、カロリーを抑えたラットは、一度縮んだアンテナの長さが回復するなどしたということです。
 今回の研究で、中年太りは加齢や過食によって脳の神経細胞のアンテナが縮み、代謝を促す指令を出しづらくなることが原因だとみられるということで、今後、生活習慣病の予防や肥満の治療法の開発につながることが期待されるということです。
 中村教授は、「腹八分目とよくいわれますが、過剰にカロリーを摂取しないことで代謝を促し、やせやすさを維持することにつながると思う」と話していました。
 研究成果は6日(日本時間7日)、アメリカの科学誌に掲載されました

 2024年3月7日(木)

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