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■ブタの腎臓をサルに移植、遺伝子改変し今夏にも  京都府立医科大と鹿児島大 [健康ダイジェスト]

 京都府立医科大は6日、人への移植時に拒絶反応が起こらないように遺伝子改変したブタの腎臓をサルに移植する実験を、今夏にも鹿児島大と開始すると発表しました。移植した腎臓が正常に機能するかなど、安全性や効果を一定期間確認し、数年以内の人への移植の実現を目指します。
 移植するのは、明治大発のベンチャー企業「ポル・メド・テック」がアメリカから細胞を輸入して作製した、人に移植しても拒絶反応が起きないよう遺伝子改変したブタの腎臓。複数のカニクイザルを対象に鹿児島大の施設で移植し、拒絶反応の有無や腎臓が機能しているかを調べます。
 同時に、京都府立医科大病院で保管する献腎移植登録患者の血清と遺伝子改変ブタのリンパ球を混ぜる実験も実施。拒絶反応の起こりやすさを検証し、人への臨床研究で、対象となる候補者の選定に生かします。
 同大の奥見雅由准教授(泌尿器外科学)は、「拒絶反応との関係で人からの腎臓移植がむずかしい患者にとって、新たな治療の選択肢になることを期待する」と話しています。 

 2024年3月7日(木)

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