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■韓国、研修医9000人近く職場離脱 各地の病院で手術延期や病棟閉鎖 [健康ダイジェスト]

 韓国では、医学部の定員を増やすという政府の方針に反対する研修医9000人近くが職場を離脱する異例の事態となり、医療現場にも影響が出ていると伝えられています。韓国政府は、こうした研修医の医師免許を一時停止する手続きを始めるなど厳しい対応をとっていますが、事態打開のめどは立っていません。
 韓国政府は2月、医師不足に対応するためとして医学部の定員を現在より60%増やす方針を打ち出しました。
 これを受けて医師団体は、「急激な増員は医師の質の低下を招く。医療現場の環境改善が優先されるべきだ」などと強く反対しています。
 また、全国の研修医約1万人が勤務先の病院に辞表を提出し、このうち9000人近くが職場を離脱する異例の事態が2月下旬から続いています。
 韓国政府は、研修医たちに対して2月末までに勤務先に復帰するよう求めたものの大半がこれに応じず、韓国メディアは各地の病院で手術の延期や病棟の閉鎖といった影響が出ていると伝えています。
 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、6日の閣議で「医師たちの行動は自らの責務を無にし、法治主義の根幹をゆるがすものだ」と述べて研修医たちを非難しました。
 韓国政府は、職場離脱を続ける研修医に対して医師免許を3カ月間停止する手続きを始めるなど、厳しい対応をとっているものの事態打開のめどは立っていません。

 2024年3月8日(金)

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