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■アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」、8月21日に承認判断へ 厚労省専門部会 [健康ダイジェスト]

 日本とアメリカの製薬会社が共同で開発したアルツハイマー病の新薬について、厚生労働省は8月21日の専門家部会で承認するかどうかを審議することが明らかになりました。承認されれば、アルツハイマー病の原因物質に直接働き掛けて取り除くための、初めての薬が国内で製造・販売できるようになります。
 認知症の原因の1つである「アルツハイマー病」の新しい治療薬「レカネマブ」は、日本の製薬大手「エーザイ」が、アメリカの「バイオジェン」と共同で開発を進めてきた薬です。
 アルツハイマー病の患者の脳にたまる「アミロイドβ」という異常なたんぱく質を取り除くことで、症状の進行を抑えることが期待されています。
 エーザイは、今年1月にレカネマブについて、厚労省に承認を求める申請を行っていましたが、厚労省は8月21日に専門家部会を開き、承認するかどうかを審議することがわかりました。
 エーザイなどの研究グループによりますと、最終段階の治験の結果では、レカネマブを投与された患者は、偽の薬を投与された患者と比べて、1年後の認知機能の低下が約27%抑えられ、病状の進行を緩やかにする効果が確認されたということです。
 アメリカでは7月上旬に治療薬として正式に承認されており、日本でも承認されれば、アルツハイマー病の原因物質を取り除くための、初めての薬が国内でも製造・販売できるようになります。
 厚労省によりますと、日本では認知症の人は3年前の時点で600万人と推計されており、さらに団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となる2025年には約700万人に上ると予測されています。

 2023年8月2日(水)

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■たばこ一本一本に健康被害の警告文、新法施行 カナダ [健康ダイジェスト]

 カナダで1日、国内で販売される紙巻きたばこ一本ずつに「勃起不全(ED)やがんの原因に」「一服ごとに毒」「たばこの煙は子供に有害」といった健康被害の警告文を印字することを求める法律が施行されました。世界初の試みとなります。
 新たな規制の導入は今年5月31日の世界禁煙デーに発表されていました。キングサイズのたばこについては年内に、レギュラーサイズは2025年初めにも切り替えられる予定。
 キャロリン・ベネットメンタルヘルス・依存症担当相は以前、警告文は「事実上避けられない。箱に表示される新たな画像とともに、喫煙による健康への影響を現実的かつ衝撃的に思い起こさせるものだ」と説明していました。
 カナダ政府は、たばこ依存症に陥りやすい若者の中には、警告が表示されたパッケージではなく、たばこ一本を渡されたことを切っ掛けに喫煙を始める人もいると指摘。政府は2035年までに、喫煙率を現在の13%から5%(約200万人)に減らす目標を掲げています。

 2023年8月2日(水)

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■アステラス製薬、胃がん治療薬「ゾルベツキシマブ」を中国で申請 当局が受理 [健康ダイジェスト]

 アステラス製薬は1日、開発中の胃がん治療薬「ゾルベツキシマブ」について、中国国家薬品監督管理局(NMPA)の医薬品評価センターが承認申請を受理したと発表しました。今後承認に向けた審査が進みます。
 アステラス製薬はゾルベツキシマブを重点戦略製品と位置付けており、ピーク時の世界での売上高を最大年2000億円と見込んでいます。
 同社によると、世界で新たに診断される胃がん患者数のほぼ半数を中国人患者が占め、2020年には47万8000人以上が新たに胃がんと診断され、37万3000人以上が死亡しました。
 ゾルベツキシマブは、胃腺がん、食道胃接合部腺がんの治療薬として開発が進んでいます。日本では6月に、製造販売承認を厚生労働省に申請しました。
 海外ではアメリカやヨーロッパで申請をしています。アメリカでは食品医薬品局(FDA)から優先審査に指定されており、審査の終了目標日は2024年1月12日と設定されています。

 2023年8月2日(水)

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■オミクロン型対応の新型コロナワクチン、4歳以下への引き下げを了承 [健康ダイジェスト]

 アメリカのファイザー製とアメリカのモデルナ製の新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省の専門家部会は7月31日、対象年齢の引き下げを了承しました。
 ファイザー製は、6カ月以上4歳以下について、オミクロン型「BA・4とBA・5」への最初の免疫をつける1~3回目接種と、その後の追加接種(4回目以降)などが新たに対象となりました。これにより6カ月以上のすべての世代で、オミクロン型対応のワクチンが接種できるようになりました。
 モデルナ製は、6~11歳について、従来型への最初の免疫をつける1、2回目接種と、オミクロン型に対応した追加接種(3回目以降)が新たに対象となりました。
 今後の具体的な接種については、別の専門家会議で決めます。

 2023年8月2日(水)

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